第2章 Enterprise Application Platform 5 への移行


本章は、エンタープライズサーバーを JBoss Enterprise Application Platform 4.2 あるいは 4.3 から新しい Enterprise Application Platform 5 に移行を計画している管理者向けの内容となっています。
第 1 項では、Enterprise Application Platform 5 の新機能について説明します。第 2 項では、Enterprise Application Platform 4.x から Enterprise Application Platform 5 の間で変更となった設定、管理、アプリケーションのデプロイメントについて説明します。
詳細情報は、本リリース提供の関連ガイドを参照してください。

2.1. Enterprise Application Platform 5 の新機能

本項では、Enterprise Application Platform 5 のコンポーネントの概要や、バージョン 4.x と 5 の間で加わった各コンポーネントの変更について説明します。

2.1.1. JBoss Application Server 5 GA

JBoss Application Server 5 は、新しいカーネルアーキテクチャーJBoss Microcontainer 上に構築された次世代の JBoss Application Server です。JBoss Microcontainer は、Plain Old Java Objects (POJOs) のデプロイメント、設定、ライフサイクルを管理する軽量コンテナーです。これは、4.x ベースの JMX カーネルとの互換性を維持しながら、アスペクト指向プログラミングの JBoss フレームワークである JBoss AOP と統合することができます。JBoss AS 5 で JMX のサポートも維持され、従来のマイクロカーネルに対して書かれた MBean サービスも予想通りに動作するはずです。さらに、JavaEE 6 プロファイル指向の設定や組み込みの JBoss AS の基礎となるため、単体テストや組み込みシナリオに対して細かなサービスの選択を行うことができます。

2.1.1.1. ProfileService ベースのデプロイメント設定

非カーネルのデプロイヤーとデプロイメント両方の定義が ProfileService より取得したプロファイルに含まれるようになりました。JBoss AS 4.x サーバー設定ProfileService に変更されました。JBoss AS 4.x では、デプロイメントスキャナーサービスによって deploy ディレクトリよりロードされたサービスやアプリケーションの集合がサーバー設定でした。Enterprise Application Platform 5 では、よりアクティブなプロファイルを使用し、他の サブプロファイル に依存することができます。
メインプロファイルは server profile で、${jboss.server.name} を基にしています。このプロファイルは 3 つのサブプロファイルを持っています。
  • bootstrapconf/jboss-service.xml を示します。
  • deployersdeployers/ ディレクトリです。
  • applicationsdeploy/ および追加のユーザーディレクトリのホットデプロイメントプロファイルです。
通常、プロファイルはサーバー上に存在するデプロイメントの集合名を表します。プロファイルは管理するデプロイメントに特定の動作を適応することもできます。application プロファイルなど、一部のプロファイルはホットデプロイメントのチェックを提供し、DeploymentManager よりデプロイしたアプリケーションをリモートで配布することができます。その他のプロファイルはファーミングサービスを提供し、クラスター上でデプロイメントを配布することができます。ProfileService は、エンタープライズアプリケーション管理コンソール (admin-console) が使用する ManagedDeployments/ManagedObjects に ManagementView も提供します。

2.1.2. Enterprise Java Beans (EJB) 3.0

EJB 仕様の最新バージョンの実装である JBoss EJB 3.0 は、以前の EJB 仕様のバージョンから大幅に変更され、かつ単純化されました。その結果、開発の簡易化やテスト中心のアプローチが実現されました。また、複雑な EJB API に対するコーディングではなく POJO を書くことに焦点が置かれています。

2.1.3. Java Enterprise Edition 5 対応

JBoss Enterprise Application Platform 5 は完全認定された Java EE 5 実装です。マイクロコンテナーを使用して、企業向けサービスを Servlet/JSP コンテナー、EJB コンテナー、デプロイヤー、管理ユーティリティと統合します。必要な機能性を実現するために Java EE に加えて追加サービスをデプロイできる柔軟性を持ち合わせた標準の Java EE 環境を提供します。互換性の詳細については、http://java.sun.com/javaee/overview/compatibility.jsp ページを参照してください。

2.1.4. Seam 2.2.0.GA

Seam は、Java Enterprise Edition のアプリケーションフレームワークです。AJAX (Asynchronous JavaScript and XML)、JSF (JavaServer Faces)、JPA (Java Persistence)、EJB (Enterprise JavaBeans 3.0)、BPM (Business Process Management) などの技術を統合します。Seam は、開発者が簡単なアノテーション付きの Java クラスや一連の UI コンポーネントを使用し、XML をほとんど使用せずに複雑な Web アプリケーションを構築できるようにします。

2.1.5. RESTEasy 1.1.GA

RESTEasy は、RESTful Web サービスや RESTful Java アプリケーションを構築するためのフレームワークを提供します。JAX-RS 仕様の完全認定されたポータブルな実装で、ハイパーテキスト転送プロトコル (HTTP) 上で RESTful Web サービスの Java API を定義します。

2.1.6. 強化されたエンタープライズ GUI インストーラー

エンタープライズインストーラーは、これまでの Enterprise Application Platform 4.3 インターフェースを維持しながら、完全な Enterprise Application Platform 5 のインストールを提供する拡張機能が備わっています。エンタープライズインストーラはローカライズされており、安全な JMX、Web、管理コンソールを提供します。
新しいエンタープライズインストーラーを使用すると、JBoss Nativemod_jk を含むオプションの Native パッケージをインストールすることもできます。Native パッケージは、HTTP デーモンで Tomcat または JBoss Web を使用するユーザーにとって便利なパッケージです。

2.1.7. Enterprise Application Platform 管理コンソール

今回の Enterprise Application Platform リリースに新しい管理コンソールが導入されました。この admin-console により、単一の Enterprise Application Platform サーバーインスタンスを設定管理することができます。この新しい管理コンソールについての詳細は、「管理コンソール」 を参照してください。

2.1.8. JBoss トランザクションに追加された Java トランザクションサービス

JBoss トランザクションに Java トランザクションサービスと XML トランザクションサービスが追加されました。Java トランザクションサービスは、Enterprise JavaBean コンテナー間の分散した相互運用トランザクションを処理します。XML トランザクションサービスは、Web サービスのトランザクションを処理します。

2.1.9. Red Hat 署名の JAR を持つディストリビューション

JBoss Enterprise Application Platform に付属している JAR ファイルには、Red Hat のデジタル署名がされています。これにより、システムで実行しているコードのソースおよび ID にさらなるレベルのセキュリティを提供します。
技術関連のマトリックス全一覧および同梱コンポーネントの改訂レベルについては、リリースノートを参照してください。
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