A.4. JBoss EAP 6 用 RPM インストール設定ファイル
概要
JBoss EAP 6 の RPM インストールには、ZIP インストールの追加設定ファイルが 3 つ含まれています。これらのファイルは、アプリケーションサーバーの起動環境を指定するために、サービス初期化スクリプトによって使用されます。これらのファイルの 1 つはすべての JBoss EAP 6 インスタンスに適用され、他の 2 つはスタンドアロンおよびドメインモードサーバーのオーバーライドを提供します。
ファイル (File) | 説明 |
---|---|
/etc/jbossas/jbossas.conf | このファイルは最初に読み取られ、すべての JBoss EAP 6 インスタンスに適用されます。 |
/etc/sysconfig/jbossas | スタンドアロンサーバーに固有な設定。スタンドアロンサーバーとして実行された場合、ここで指定された値は、jbossas.conf の値よりも優先されます。 |
/etc/sysconfig/jbossas-domain | ドメインモードサーバーに固有な設定。ドメインモードサーバーとして実行された場合、ここで指定された値は jbossas.conf の値よりも優先されます。 |
下表は使用可能な設定プロパティーとデフォルト値のリストになります。
プロパティー | 説明 |
---|---|
JBOSS_USER |
JBoss EAP 6 を実行しているシステムユーザーアカウント。このユーザーもファイルの所有権を持ちます。
デフォルト値:
jboss
|
JBOSS_GROUP |
JBoss EAP 6 ファイルが属するシステムユーザーグループ。
デフォルト値:
jboss
|
JBOSS_STARTUP_WAIT | start または restart コマンドを受け取った後にサーバーが正常に起動されたことを確認するまで、初期化スクリプトが待機する秒数。
デフォルト値:
60
|
JBOSS_SHUTDOWN_WAIT | stop または restart コマンドを受け取ったときにサーバーをシャットダウンするまで初期化スクリプトが待機する秒数。
デフォルト値:
20
|
JBOSS_CONSOLE_LOG |
コンソールログハンドラーがリダイレクトされるファイル。
デフォルト値:
/var/log/jbossas/$JBOSSCONF/console.log
|
JAVA_HOME |
Java Runtime Environment がインストールされたディレクトリー。
デフォルト値:
/usr/lib/jvm/jre
|
JBOSS_HOME |
アプリケーションサーバーファイルがインストールされたディレクトリー。
デフォルト値:
/usr/share/jbossas
|
JAVAPTH |
Java 実行可能ファイルがインストールされたパス。
デフォルト値:
$JAVA_HOME/bin
|
JBOSSCONF |
このサーバーを起動するサーバーモード (
standalone または domain )。
デフォルト値: サーバーモードに応じて
standalone または domain
|
JBOSSSH |
サーバーを起動するために使用されるスクリプト。
デフォルト値:
$JBOSS_HOME/bin/$JBOSSCONF.sh
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JBOSS_SERVER_CONFIG |
使用するサーバー設定ファイル。
このプロパティーのデフォルト値はありません。開始時に
standalone.xml または domain.xml を指定できます。
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JBOSS_HOST_CONFIG | このプロパティーにより、ユーザーはホスト設定 (host.xml など) を指定できます。デフォルトとして設定される値はありません。 |