8.3. GNU デバッガーの実行
デバッグするプログラムで GNU デバッガー を実行するには、以下を実行します。
scl enable devtoolset-10 'gdb file_name'
$ scl enable devtoolset-10 'gdb file_name'
これにより、インタラクティブモードで gdb デバッガーが開始され、デフォルトのプロンプト (gdb) が表示されます。デバッグセッションを終了してシェルプロンプトに戻るには、いつでも以下のコマンドを実行します。
(gdb) quit
(gdb) quit
この scl ユーティリティーを使用してコマンドを実行すると、これを Red Hat Enterprise Linux システムに優先して使用する Red Hat Developer Toolset バイナリーで実行することができることに注意してください。これにより、デフォルトで Red Hat Developer Toolset g++ でシェルセッションを実行できます。
scl enable devtoolset-10 'bash'
$ scl enable devtoolset-10 'bash'
使用中の gdb のバージョンを確認するには、以下を行います。
which gdb
$ which gdb
Red Hat Developer Toolset の gdb 実行可能なパスは、/opt で始まります。以下のコマンドを使用して、バージョン番号が Red Hat Developer Toolset gdb と一致することを確認することができます。
gdb -v
$ gdb -v
例8.3 fiacci バイナリーファイルでの gdb ユーティリティーの実行
この例では、例8.1「デバッグ情報を使用した C プログラムのコンパイル」 の説明に従って fibonacci バイナリーファイルを正常にコンパイルしていることを前提としています。
gdb でデバッグ fibonacci を起動します。