1.2. システム要件


1.2.1. 一般的なハードウェア要件

ハードウェア要件は、次の前提条件で実行されたテストに基づいています。

  • サーバーはデフォルトのインデックスを使用します。
  • 各 LDAP エントリーのサイズは 1.5 KB で、30 以上の属性があります。

1.2.1.1. ディスク領域

次の表に、エントリー数に基づいた Directory Server の推奨ディスク容量のガイドラインを示します。

表1.1 必要なディスク容量
エントリー数データベースのサイズデータベースキャッシュサーバーとログ総ディスク容量

10,000 - 500,000

2 GB

2 GB

4 GB

8 GB

500,000 - 1,000,000

5 GB

2 GB

4 GB

11 GB

1,000,000 - 5,000,000

21 GB

2 GB

4 GB

27 GB

5,000,000 - 10,000,000

42 GB

2 GB

4 GB

48 GB

総ディスク容量には、バックアップおよびレプリケーションメタデータ用の容量は含まれません。レプリケーションを有効にすると、そのメタデータは合計ディスク容量の最大 10% を必要とする場合があります。

100 万の変更があるレプリケーション changelog では、合計ディスク容量要件に少なくとも 315 MB が追加される可能性があります。

/dev/shm/ にマウントされた一時ファイルシステム (tmpfs) には、RHDS 一時ファイルを格納するために少なくとも 4 GB の空き容量が必要です。

1.2.1.2. 必要な RAM

データベース全体をキャッシュに保持するのに十分な RAM がシステムにあることを確認してください。サーバーの設定と使用パターンによっては、必要な RAM サイズが推奨サイズよりも大きくなる場合があります。

表1.2 必要な RAM サイズ
エントリー数エントリーキャッシュレプリケーション付きエントリーキャッシュ [a]データベースキャッシュDN キャッシュNDN キャッシュ合計 RAM サイズ [b]

10,000 - 500,000

4 GB

5 GB

1.5 GB

45 MB

160 MB

7 GB

500,000 - 1,000,000

8 GB

10 GB

1.5 GB

90 MB

320 MB

12 GB

1,000,000 - 5,000,000

40 GB

50 GB

1.5 GB

450 MB

1.6 GB

54 GB

5,000,000 - 10,000,000

80 GB

100 GB

1.5 GB

900 MB

3.2 GB

106 GB

[a] レプリケーション付きエントリーキャッシュには、エントリーのレプリケーション状態とメタデータが含まれます。
[b] 合計 RAM サイズは、レプリケーションが有効になっていることを前提としています。

1.2.2. ソフトウェア要件

Directory Server パッケージ、Web コンソール、および Windows 同期に必要なプラットフォームについて説明します。

1.2.2.1. Directory Server でサポートされるプラットフォーム

Red Hat は、次のプラットフォームで実行される Directory Server をサポートします。

  • Red Hat Enterprise Linux 8.10 上で実行される Directory Server 11.9。
  • Red Hat Enterprise Linux 8.9 上で実行される Directory Server 11.8。
  • Red Hat Enterprise Linux 8.8 上で実行される Directory Server 11.7。
  • Red Hat Enterprise Linux 8.7 上で実行される Directory Server 11.6。
  • Red Hat Enterprise Linux 8.6 上で実行される Directory Server 11.5。
  • Red Hat Enterprise Linux 8.5 上で実行される Directory Server 11.4。
  • Red Hat Enterprise Linux 8.4 上で実行される Directory Server 11.3。
  • Red Hat Enterprise Linux 8.3 上で実行される Directory Server 11.2。
  • Red Hat Enterprise Linux 8.2 上で実行される Directory Server 11.1。
  • Red Hat Enterprise Linux 8.1 上で実行される Directory Server 11.0。
  • Red Hat Enterprise Linux は、AMD および Intel 64 ビットアーキテクチャー向けに構築されています。
  • 認定済みのハイパーバイザー上の Red Hat Enterprise Linux 仮想ゲスト。詳細は、ナレッジベースソリューション Red Hat Enterprise Linux の実行が認定されているハイパーバイザー を参照してください。

1.2.2.2. Web コンソールの Directory Server ユーザーインターフェイスでサポートされているプラットフォーム

Red Hat は、以下の環境の Web コンソールでブラウザーベースの Directory Server ユーザーインターフェイスをサポートします。

オペレーティングシステムブラウザー

Red Hat Enterprise Linux 9.X

  • Mozilla Firefox 115 以降
  • Chrome 88 以降

Windows Server 2016 および 2019

  • Mozilla Firefox 115 以降
  • Chrome 88 以降

Windows 10、11

  • Mozilla Firefox 115 以降
  • Microsoft Edge 88 以降
  • Chrome 88 以降

1.2.2.3. Windows Synchronization ユーティリティーでサポートされるプラットフォーム

Red Hat は、以下で実行される Active Directory 用の Windows 同期ユーティリティーをサポートしています。

  • Microsoft Windows Server 2019
  • Microsoft Windows Server 2016
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