5.2. ローカルインストールメディアから eDNS が有効な RHEL をインストールする


eDNS の enforce ポリシーを使用して RHEL システムをインストールします。このポリシーにより、インストール中およびインストール後に、すべての DNS クエリーがプライベートかつセキュアな状態に保たれます。カスタムの CA 証明書バンドルが必要な場合は、キックスタートファイルの %certificate セクションを使用してバンドルをインストールする必要があります。

インストール時に、RHEL インストールコンテンツとキックスタートファイルの両方を、ローカルメディアから提供する必要があります。リモートの HTTP サーバーからキックスタートファイルをダウンロードすることはできません。その場合、インストーラーがそのサーバーのホスト名を解決するために DNS を使用する必要があるためです。環境で暗号化されていない DNS へのフォールバックが許可されている場合は、標準の RHEL インストールを実行し、その後で eDNS を設定できます。

前提条件

  • sudo または root ユーザーアクセス権によって提供される管理者特権。これは先頭にコマンドプロンプト # が付いているコマンドに必要です。sudo アクセス権を設定する方法については、非特権ユーザーが特定のコマンドを実行できるようにする を参照してください。
  • RHEL インストールメディアがローカルで使用可能である。
  • カスタムの CA バンドルが必要な場合は、%certificate セクションを含むキックスタートファイルがローカルで使用可能である。

手順

  1. オプション: %certificate セクションを含むキックスタートファイルを作成します。証明書が tls-ca-bundle.pem という名前のファイルに保存されていることを確認します。

    %certificate --dir /etc/pki/dns/extracted/pem/ --filename tls-ca-bundle.pem
    -----BEGIN CERTIFICATE-----
    <Base64-encoded_certificate_content>
    -----END CERTIFICATE-----
    %end
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  2. 起動可能なインストールメディアを準備します。カスタムの CA バンドルが必要な場合は、キックスタートファイルを含めます。
  3. インストールメディアを起動します
  4. ブートメニューウィンドウから必要なオプションを選択し、e キーを押してブートパラメーターを編集します。
  5. eDNS カーネル引数を追加します。

    linux ($root)/vmlinuz-6.12.0-0.el10_0.x86_64 root=/dev/mapper/rhel-root ro crashkernel=2G-64G:256M,64G-:512M resume=/dev/mapper/rhel-swap rd.lvm.lv=rhel/root rd.lvm.lv=rhel/swap rhgb quiet emergency ip=dhcp rd.net.dns=dns+tls://<server_ip>#<dns_server_hostname> rd.net.dns-resolve-mode=exclusive rd.net.dns-backend=dnsconfd inst.ks=hd:/dev/sdb1/mykickstart.ks
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  6. 編集が完了したら、Ctrl+X を押して、指定したオプションを使用してインストールを開始します。

検証

  • eDNS 設定を確認します。

    $ dnsconfd status
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    想定される出力:

    Running cache service:
    unbound
    Resolving mode: exclusive
    Config present in service:
    {
        ".": [
            "dns+tls://198.51.100.143#dot.dns.example.com"
        ]
    }
    State of Dnsconfd:
    RUNNING
    Info about servers: [
        {
            "address": "198.51.100.143",
            "port": 853,
            "name": "dot.dns.example.com",
            "routing_domains": [
                "."
            ],
            "search_domains": [],
            "interface": null,
            "protocol": "dns+tls",
            "dnssec": true,
            "networks": [],
            "firewall_zone": null
        }
    ]
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  • nslookup を使用して DNS サーバーが応答することを確認します。

    $ nslookup <domain_name>
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    <domain_name> は、照会するドメインに置き換えます。

トラブルシューティング

  • unbound で詳細なロギングを有効にします。

    # unbound-control verbosity 5
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  • 関連するサービスのログを確認します。

    $ journalctl -xe -u <service_name>
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    <service_name> は、NetworkManagerdnsconfd、または unbound に置き換えます。

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