5.3. カスタムの起動可能な ISO を使用して eDNS が有効な RHEL をインストールする
eDNS の enforce
ポリシーを使用して RHEL をインストールするためのカスタムの起動可能な ISO を作成します。このポリシーにより、インストール中およびインストール後に、すべての DNS クエリーがプライベートかつセキュアな状態に保たれます。カスタムの CA 証明書バンドルが必要な場合は、キックスタートファイルの %certificate
セクションを使用してバンドルをインストールする必要があります。その後、スクリプトでこのキックスタートファイルを参照して、厳格な DoT ポリシーを適用するためのカーネル引数を含む新しい ISO をビルドします。環境で暗号化されていない DNS へのフォールバックが許可されている場合は、標準の RHEL インストールを実行し、その後で eDNS を設定できます。
前提条件
-
sudo
または root ユーザーアクセス権によって提供される管理者特権。これは先頭にコマンドプロンプト#
が付いているコマンドに必要です。sudo
アクセス権を設定する方法については、非特権ユーザーが特定のコマンドを実行できるようにする を参照してください。 - Product Downloads ページから最小インストール用の Boot ISO イメージをダウンロードした。
-
%certificate
セクションを含むキックスタートファイルがある (カスタム CA バンドルが必要な場合)。 -
lorax
パッケージがインストールされている。
手順
オプション:
%certificate
セクションを含むキックスタートファイルを作成します。証明書がtls-ca-bundle.pem
という名前のファイルに保存されていることを確認します。%certificate --dir /etc/pki/dns/extracted/pem/ --filename tls-ca-bundle.pem -----BEGIN CERTIFICATE----- <Base64-encoded_certificate_content> -----END CERTIFICATE----- %end
%certificate --dir /etc/pki/dns/extracted/pem/ --filename tls-ca-bundle.pem -----BEGIN CERTIFICATE----- <Base64-encoded_certificate_content> -----END CERTIFICATE----- %end
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow キックスタートファイルとカーネル引数を ISO に追加します。
次のスクリプト例は、eDNS が有効なカスタムの起動可能な ISO を作成する方法を示しています。このプロセスを自動化するには、スクリプトファイルを作成する必要があります。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow スクリプトを実行します。
sh <script_filename>
sh <script_filename>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - カスタマイズした ISO ファイルを使用して RHEL をインストールします。
検証
eDNS 設定を確認します。
dnsconfd status
$ dnsconfd status
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 想定される出力:
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow nslookup
を使用して DNS サーバーが応答することを確認します。nslookup <domain_name>
$ nslookup <domain_name>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow <domain_name>
は、照会するドメインに置き換えます。
トラブルシューティング
unbound
で詳細なロギングを有効にします。unbound-control verbosity 5
# unbound-control verbosity 5
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 関連するサービスのログを確認します。
journalctl -xe -u <service_name>
$ journalctl -xe -u <service_name>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow <service_name>
は、NetworkManager
、dnsconfd
、またはunbound
に置き換えます。