7.5. HA サービスの設定
HA (High Availability) サービスを設定するには、リソースを設定して、それらをサービスに割り当てます。
以下のセクションでは、リソースとサービスを追加するための
/etc/cluster/cluster.conf
を編集する方法を説明しています。
重要
High Availability のリソースとサービスを使用すると、設定が広範囲で可能になります。リソースパラメーターとリソース動作の理解を深めるためには、付録B HA リソースパラメーター 及び 付録C HA リソースの動作 を参照してください。使用している設定がサポート可能であることを確認し、最適なパフォーマンスを実現するには、Red Hat 認定サポート担当者に連絡してください。
7.5.1. クラスターリソースの追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
2 種類のリソースを設定できます:
- Global(グローバル) — クラスター内のどのサービスにも利用可能なリソース。これらは、設定ファイル (
rm
要素内) のresources
セクションで設定されています。 - Service-specific(サービス特有) — 1 つのサービスのみに利用可能なリソース。これらは、設定ファイル (
rm
要素内) の各service
セクションで設定されています。
このセクションでは、グローバルリソースの追加方法を説明しています。サービス特有のリソースを設定する手順については、「クラスターへのクラスターサービスの追加」 を参照してください。
グローバルクラスターリソースを追加するには、このセクションの手順に従ってください。
- クラスター内のいずれかのノードで
/etc/cluster/cluster.conf
を開きます。 rm
要素内にresources
セクションを追加します。例えば:Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - これに作成したいサービスに応じてリソースを入力します。例えば、Apache サービス内で使用したいリソースがあると想定します。それらがファイルシステム (
fs
) リソース、IP (ip
) リソース、及び Apache (apache
) リソースで構成されているとします。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 値を増加することにより
config_version
属性を更新します (例えば、config_version="2"
からconfig_version="3"
へ変更)。 /etc/cluster/cluster.conf
を保存します。- (オプション)
ccs_config_validate
コマンドを実行して、クラスタースキーマ (cluster.rng
) に対するファイルの妥当性を検証します。たとえば、ccs_config_validate
[root@example-01 ~]# ccs_config_validate Configuration validates
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow cman_tool version -r
コマンドを実行して、設定をクラスターノードの残り部分へ伝播します。- 更新した設定ファイルが伝播されたことを確認します。
- 「クラスターへのクラスターサービスの追加」 へ進みます。
例7.9 リソースが追加された cluster.conf
ファイル