4.2.2. デバイス名単位のブラックリスト
設定ファイルの
blacklist
セクション内で devnode
エントリーを指定することにより、デバイス名でデバイスタイプをブラックリスト化し、それらがマルチパスデバイスにグループ化されないようにすることができます。
以下の例は、すべての SCSI デバイスをブラックリスト化する設定ファイル内の行を示しています。これは、すべての sd* デバイスをブラックリスト化します。
blacklist { devnode "^sd[a-z]" }
設定ファイル内の
blacklist
セクションの devnode
エントリーを使用して、特定タイプのすべてのデバイスでなく、ブラックリスト化する個別デバイスを指定できます。しかし、udev
ルールで静的にマップされていない限り、その特定デバイスが再起動後に同一名となる保証はないため、この方法は推奨されません。たとえば、デバイス名は再起動後に /dev/sda
から /dev/sdb
に変わる可能性があります。
デフォルトでは、以下の
devnode
エントリー群はデフォルトブラックリストでコンパイルされます。これらのエントリー群によってブラックリスト化されるデバイスは、通常 DM-Multipath をサポートしません。これらのデバイス上でマルチパス化を有効にするには、「ブラックリスト例外」 で説明されている様に、設定ファイルの blacklist_exceptions
セクションでそれらを指定する必要があります。
blacklist { devnode "^(ram|raw|loop|fd|md|dm-|sr|scd|st)[0-9]*" devnode "^(td|hd)[a-z]" }