第12章 配信オプション
Red Hat Enterprise Linux は、サードパーティーのアプリケーションを 3 種類の方法で配信します。
RPM パッケージ
RPM パッケージは、ソフトウェアの配信/インストールを行うための従来の方式です。
- RPM パッケージは広く普及したナレッジや、複数のツールが含まれる成熟した技術です。
- アプリケーションはシステムの一部としてインストールされる
- インストールツールは依存関係の解決を大幅に支援する
パッケージのバージョン 1 つしかインストールできないので、アプリケーションの複数バージョンのインストールが困難である
RPM パッケージを作成する方法は、RPM Packaging Guide の Packaging Software の説明に従うようにしてください。
Software Collections
Software Collection は、アプリケーションの別バージョン用に特別に用意される RPM パッケージです。
- Software Collection は、Red Hat が使用し、サポートするパッケージメソッド
- RPM パッケージメカニズム上に構築される
- アプリケーションの複数バージョンを一度にインストールできる
詳しい情報は、Red Hat Software Collections Packaging Guide の What Are Software Collections? を参照してください。
Software Collection パッケージを作成する方法は、Red Hat Software Collections Packaging Guide の Packaging Software Collections の説明に従ってください。
コンテナー
Docker 形式のコンテナーは、軽量な仮想化を実現する方法の 1 つです。
- アプリケーションは、複数の個別バージョンおよびインスタンスとして存在できる
- RPM パッケージおよび Software Collection から簡単に用意できる
- システムとの対話を正確に制御できる
- アプリケーションの分離によりセキュリティーが強化される
- コンテナーのアプリケーションまたはそのコンポーネントで複数インスタンスのオーケストレーションが可能になる
関連資料
- Red Hat Software Collections Packaging Guide: What Are Software Collections?