A.6. パフォーマンスデータのロギング (pmlogger の使用)
				PCP では、pmlogger ツールでシステムの選択されたメトリックのアーカイブログを作成して、後でリプレイできるパフォーマンスメトリック値をログに記録できます。これらのメトリックアーカイブは、過去のパフォーマンス分析を行うために後でプレイバックできます。
			
				pmlogger ツールを使用すると、システムで記録されるメトリックと頻度を指定して、ログに記録されたメトリックを柔軟に制御できます。デフォルトでは、pmlogger の設定ファイルは 
/var/lib/pcp/config/pmlogger/config.default に格納されます。この設定ファイルには、プライマリーロギングインスタンスによりログに記録されるメトリックの概要が記載されています。
			
				pmlogger がローカルマシンでメトリック値をログに記録するには、プライマリーロギングインスタンスを起動する必要があります。systemctl を使用すると、マシンの起動時に pmlogger をサービスとして起動するようにできます。
			
				以下の例は、GFS2 パフォーマンスメトリックの記録を有効にする pmlogger 設定ファイルの一部を示しています。この部分は pmlogger が 10 秒ごとに PCP GFS2 レイテンシーメトリックのパフォーマンスメトリック値、30 秒ごとに最も悪い上位 10 の glock メトリック、1 分ごとにトレースポイントデータをログに記録し、10 分ごとに 
glock、glstats、および sbstats メトリックからデータをログに記録することを示しています。
			注記
					PCP では、pmlogger が有効な場合にホストのログに記録されるデフォルトのメトリックセットが提供されます。ただし、このデフォルトの設定では、GFS2 メトリックのロギングは実行されません。
				
				メトリックデータの記録後には、システムでの PCP ログアーカイブのリプレイに関して複数のオプションがあります。ログをテキストファイルにエクスポートし、スプレッドシートにインポートしたり、グラフを使用して PCP-GUI アプリケーションでログをリプレイして、システムのライブデータとともに過去のデータを視覚化したりできます。
			
				ログファイルを表示するために PCP で利用可能なツールの 1 つは pmdumptext です。このツールを使用すると、ユーザーは選択した PCP ログアーカイブを解析し、値を ASCII テーブルにエクスポートできます。pmdumptext を使用するとアーカイブログ全体をダンプしたり、コマンドラインから個別のメトリックを指定して、ログからメトリック値のみを選択したりできます。pmdumptext の使用の詳細については、pmdumptext(1) man ページを参照してください。