7.7. Audit ログファイルの検索
ausearch ユーティリティーを使用すると、Audit ログファイルで特定のイベントを検索できます。デフォルトでは、ausearch は
/var/log/audit/audit.log
ファイルを検索します。ausearch options -if file_nameコマンドを使用して、別のファイル を指定できます。1 つの ausearch コマンドで複数のオプションを指定することは、フィールドタイプ間で AND 演算子を使用し、同じフィールドタイプの複数のインスタンス間で OR 演算子を使用することと同じです。
例7.7 ausearch を使用した Audit ログファイルの検索
/var/log/audit/audit.log
ファイルで失敗したログイン試行を検索するには、次のコマンドを使用します。
~]# ausearch --message USER_LOGIN --success no --interpret
すべてのアカウント、グループ、およびロールの変更を検索するには、以下のコマンドを使用します。
~]# ausearch -m ADD_USER -m DEL_USER -m ADD_GROUP -m USER_CHAUTHTOK -m DEL_GROUP -m CHGRP_ID -m ROLE_ASSIGN -m ROLE_REMOVE -i
ユーザーのログイン ID (
auid
)を使用して、特定のユーザーが実行したすべてのログに記録されたアクションを検索するには、次のコマンドを使用します。
~]# ausearch -ua 1000 -i
昨日から現時点までの失敗したシステムコールをすべて検索するには、以下のコマンドを使用します。
~]# ausearch --start yesterday --end now -m SYSCALL -sv no -i
すべての ausearch オプションの完全なリストは、ausearch(8) の man ページを参照してください。