4.18. 仮想化
64 ビット ARM ホストの新機能
次の仮想化機能が 64 ビット ARM アーキテクチャーで完全にサポートされるようになりました。
- 4 KiB メモリーページサイズのホストにおける 4 KiB メモリーページサイズの仮想マシン (VM)。ページサイズが異なるホストとゲストは、現在もサポートされていないことに注意してください。サポートされているページサイズの組み合わせは、4 KiB/4 KiB と 64 KiB/64 KiB のみです。
-
ホストと仮想マシン間でファイルを共有するための
virtiofs
機能 - ゲストエラーの RAS (信頼性、可用性、保守性) 回復
-
pvpanic
イベントロギングデバイス -
動的メモリー割り当てのための
virtio-mem
機能
その結果、これらの機能を、64 ビット ARM システムで稼働中の RHEL 9 でホストされている仮想マシンで使用できるようになりました。
Jira:RHEL-43234[1]
NVIDIA vGPU を接続した仮想マシンのライブマイグレーションを RHEL がサポート
この更新により、vGPU が接続された実行中の仮想マシンを別の KVM ホストにライブマイグレーションできるようになりました。現在、これは NVIDIA GPU でのみ可能です。
この機能は、特定の NVIDIA 仮想 GPU ソフトウェアドライバーバージョンでのみ利用できます。詳細は、関連する NVIDIA vGPU ドキュメントを参照してください。
Jira:RHELDOCS-16572[1]
nbdkit がバージョン 1.38 にリベース
nbdkit
パッケージはアップストリームバージョン 1.38 にリベースされ、さまざまなバグ修正と機能拡張が提供されています。主な変更点は以下のとおりです。
- ブロックサイズのアドバタイズが強化され、新しい読み取り専用フィルターが追加されました。
- Python および OCaml バインディングは、サーバー API のより多くの機能をサポートします。
- サーバーをより堅牢にするために、内部構造体の整合性チェックが追加されました。
変更点の完全なリストについては、アップストリームのリリースノート を参照してください。
NetKVM ドライバーに調整可能なパケットロス防止機能が追加される
この更新により、NetKVM ドライバーに MinRxBufferPercent
パラメーターが追加されました。これを使用すると、Windows 仮想マシンで受信パケットロスのリスクを軽減できます。MinRxBufferPercent
のデフォルト値は 0 です。高い値 (最大 100) を設定すると、パケッロス失の防止効果が向上します。ただし、ネットワークトラフィックが多いときに CPU 消費量が増加する可能性があります。