第6章 エンタイトルメント
Red Hat はサブスクリプションでお客様のエンタイトルメントを管理します。サブスクリプションを購入されると、1 つ以上の Red Hat 製品をインストールし、これを使用でき、Red Hat のテクニカルレポートを直接受けることができます。アクティブなサブスクリプションがある場合、適用可能なエラータを含む、1 つ以上のソフトウェアリポジトリーへのアクセスが可能になります。
Red Hat Subscription Management に登録されている Red Hat Enterprise Linux システムは、Red Hat コンテンツ配信ネットワーク (CDN) から直接ソフトウエアのサブスクリプションを取得します。一方、Red Hat Satellite に登録されているシステムは Satellite サーバーからソフトウェアのサブスクリプションを取得します。登録されたホストにサブスクリプションを提供できるようにするには、Satellite サーバーで必要なサブスクリプションが利用可能でなければなりません。これらのサブスクリプションはマニフェストファイルでパッケージ化されており、これは Red Hat カスタマー ポータルからダウンロードし、Satellite にアップロードする必要があります。Satellite サーバーに登録されているホストの場合、サブスクリプションは Satellite web UI で管理されます。
Red Hat Satellite 5.8 インストーラーでは、アクティべートするのにマニフェストファイルが必要になります。マニフェストファイルには、サブスクリプション、製品およびコンテンツリポジトリーの詳細が含まれます。アクティべートにより、Satellite サーバーで Red Hat CDN のコンテンツを同期を実行できます。Satellite で利用できるリポジトリーは有効なマニフェストによって決まります。Satellite はインストール時にアクティべートされますが、Satellite のインストール環境の有効期間中、マニフェストの更新が必要になる場合があります。また、有効なマニフェストのクエリーが必要になることもあります。本セクションでは、有効なマニフェストの更新およびクエリーを実行する際の一般的なユースケースについて説明します。
6.1. Satellite のアクアティベート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
利用可能なサブスクリプションのクエリーまたは更新が必要になることがあります。サブスクリプションを管理する際の一般的なユースケースには以下が含まれます。
- Satellite がインストール時にアクティべートされなかったため、アクティべートする必要がある。
- サブスクリプションの数、それらの有効期限および含まれる製品など、有効なマニフェストの詳細情報が必要である。
- サブスクリプションを変更し、これらの変更を Satellite に適用する必要がある。
- 製品エンタイトルメントが Red Hat によって変更され、これらの変更をSatellite に反映する必要がある。たとえば、SKU、製品および関連リポジトリーは Red Hat によって変更されることがあります。これらの変更は Red Hat カスタマーポータルに自動的に反映されますが、Satellite については手動で更新する必要があります。
本セクションには、ユースケースの例やそれらの実行方法について記載しています。手順については、Satellite が接続モードか分離モードかによっていくつかのバリエーションが生じます。これらのユースケースの大半では、CLI ツール
rhn-satellite-activate
が必要になります。rhn-satellite-activate
について詳しくは、--help
を追加するか、またはコマンド man rhn-satellite-activate
を入力して man ページを参照してください。
手順6.1 Satellite web UI を使用した Red Hat Satellite のアクティべート
前提条件
Red Hat カスタマーポータルでマニフェストを作成してから、マニフェストファイルをコンピューターにダウンロードします。詳細は、「マニフェストの生成」 を参照してください。
- Satellite 5 サーバーの web UI にログインし、Admin (管理) をクリックしてから Red Hat Satellite 設定 に進み、 Manifest をクリックします。
- 更新が完了すると、更新が正常に実行されたことを示す Manifest uploaded. Red Hat Satellite has been re-activated. というメッセージが表示されます。
手順6.2 コマンドラインを使用した Red Hat Satellite のアクティべート
前提条件
Red Hat カスタマーポータルでマニフェストを作成し、マニフェストファイルをコンピューターにダウンロードしてから、これを Satellite サーバーにコピーします。詳細は、「マニフェストの生成」 を参照してください。
- Red Hat Satellite をアクティべートします。
- Satellite が接続モードの場合は、以下のコマンドを実行します。
rhn-satellite-activate --manifest=manifest_file.zip
# rhn-satellite-activate --manifest=manifest_file.zip
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - Satellite が分離モードの場合は以下のコマンドを実行します。
rhn-satellite-activate --disconnected --manifest=manifest_file.zip
# rhn-satellite-activate --disconnected --manifest=manifest_file.zip
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
注記
Satellite アップグレードの一部として Satellite を新規マニフェストを使ってアクティブにする場合、
--ignore-version-mismatch
オプションを rhn-satellite-activate
コマンドに追加する必要があります。詳細は、10章アップグレード および /etc/sysconfig/rhn/satellite-upgrade/README
を参照してください。
Red Hat Satellite がアクティブにされると、パッケージがローカルに提供され、接続モードの場合は Red Hat コンテンツ配信ネットワークとの同期が実行されます。詳細は、8章コンテンツと同期 を参照してください。