1.2. コストモデルの概念と用語
cost management のコストモデルのワークフローを理解するには、次の用語が重要です。
- コストモデル
- コストモデルは、cost management がコストに使用する計算を定義するフレームワークです。コストモデルは、原価とメトリクスを使用して、お客様の予算編成、会計、視覚化、分析を支援します。Cost Management では、コストモデルによってコスト情報の基礎が提供され、コストを記録して分類し、特定の顧客、事業単位、またはプロジェクトに割り当てることが可能になります。
- カウントベースのコスト
- 永続ボリューム要求、ノード、クラスターなど、特定のリソースの単位ごとに適用される料金。特定された個々の要素ごとに料金が発生します。たとえば、ノードごとに 10 ドルが請求され、環境に 10 個のノードがある場合、最終的な請求額は 100 ドルになります。
- 配賦コスト
- コストモデルによって計算され、プロジェクト、アカウント、サービスなど、上位レベルのアプリケーション概念に配賦されるコスト。コストモデルのコストタイプ (インフラストラクチャーコストまたは補足コスト) によって、コストの配賦方法が決まります。
- 実効使用量
- 1 時間ごとの使用または要求された Pod リソース (どちらか大きい方の値)
- インフラストラクチャー原価
- OpenShift の使用量に対応するハイパースケーラーのコストの部分。このコストは、直接的なリソースマッチングまたは特別な OpenShift タグによって特定されます。
- マークアップ
- Cost Management において、インフラストラクチャー原価にマークアップ (上乗せ) または割引を適用して計算されるコストの部分。たとえば、原価が 100 ドルでマークアップが 10% の場合、マークアップは 10 ドル、コストは 110 ドルになります。
- 月額コスト
- 使用コストの一部として返されるメトリクスに対して、月単位の価格リストの料金を適用して計算されるコストの部分。月額コストは、サブスクリプションコストを計上するために、コストモデル内の OpenShift ノードまたはクラスターに対して設定できます。Cost Management の API およびインターフェイスでは、使用コストの一部として表示されます。たとえば、1 ノードあたり月額 10,000 ドルのノードが 10 台ある OpenShift クラスターの場合、月額コストは 100,000 ドルになります。
注記
月額コストは請求期間全体にわたって均等に配賦されます。
- 価格リスト
- リソースの使用コストを計算するためにコストモデルで使用される料金のリスト
- 要求
- OpenShift に基づいて要求された Pod リソース
- 配賦コスト
- コストモデルによって計算され、プロジェクト、アカウント、サービスなど、上位レベルのアプリケーション概念に配賦されるコスト。コストモデルのコストタイプ (インフラストラクチャーコストまたは補足コスト) によって、コストの配賦方法が決まります。
- 使用コスト
- メトリクスに対して、時間単位または月単位の価格リストの料金を適用して計算されるコストの部分。たとえば、メトリクスのコア時間が 100 時間で、コア時間あたりの料金が 1 ドルの場合、使用コストは 100 ドルになります。