3.2. ストレージのサポートとデフォルトモード
Migration Toolkit for Virtualization (MTV) は、サポート対象のストレージに対して次のデフォルトのボリュームおよびアクセスモードを使用します。
プロビジョナー | ボリュームモード | アクセスモード |
---|---|---|
kubernetes.io/aws-ebs | Block | ReadWriteOnce |
kubernetes.io/azure-disk | Block | ReadWriteOnce |
kubernetes.io/azure-file | ファイルシステム | ReadWriteMany |
kubernetes.io/cinder | Block | ReadWriteOnce |
kubernetes.io/gce-pd | Block | ReadWriteOnce |
kubernetes.io/hostpath-provisioner | ファイルシステム | ReadWriteOnce |
manila.csi.openstack.org | ファイルシステム | ReadWriteMany |
openshift-storage.cephfs.csi.ceph.com | ファイルシステム | ReadWriteMany |
openshift-storage.rbd.csi.ceph.com | Block | ReadWriteOnce |
kubernetes.io/rbd | Block | ReadWriteOnce |
kubernetes.io/vsphere-volume | Block | ReadWriteOnce |
OpenShift Virtualization ストレージが 動的プロビジョニング をサポートしていない場合は、次の設定を適用する必要があります。
Filesystem
のボリュームモードFilesystem
ボリュームモードは、Block
ボリュームモードよりも遅くなります。ReadWriteOnce
アクセスモードReadWriteOnce
アクセスモードは、仮想マシンのライブマイグレーションをサポートしません。
ストレージプロファイルの編集に関する詳細は、静的にプロビジョニングされたストレージクラスの有効化 を参照してください。
移行で、EXT4 ファイルシステムで作成されたブロックストレージおよび永続ボリュームを使用する場合は、CDI のファイルシステムのオーバーヘッドを 10% 以上に増やします。CDI が想定するデフォルトのオーバーヘッドには、root パーティション用に予約された場所が完全に含まれていません。CDI のファイルシステムオーバーヘッドをこの量だけ増やさないと、移行が失敗する可能性があります。
OpenStack から移行する場合、または Red Hat Virtualization から MTV がデプロイされている Red Hat OpenShift クラスターにコールド移行を実行する場合、その移行時には CDI なしで永続ボリュームが割り当てられます。このような場合は、ファイルシステムのオーバーヘッドの調整が必要になる場合があります。
設定されたファイルシステムのオーバーヘッド (デフォルト値は 10%) が低すぎる場合、スペース不足によりディスク転送は失敗します。このような場合は、ファイルシステムのオーバーヘッドを増やす必要があります。
ただし、場合によっては、ファイルシステムのオーバーヘッドを減らしてストレージの消費量を削減したい場合があります。
MTV Operator の設定 で説明されているように、forklift-controller
CR の spec
部分にある controller_filesystem_overhead
の値を変更することで、ファイルシステムのオーバーヘッドを変更できます。