第6章 VMware vSphere からの仮想マシンの移行
6.1. VMware vSphere 移行元プロバイダーの追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
VMware vSphere 仮想マシンは、VMware vCenter または VMWare ESX/ESXi サーバーから移行できます。MTV バージョン 2.6 以降では、SDK エンドポイントを ESX/ESXi サーバーのエンドポイントに指定することで、vCenter を経由せずに ESX/ESXi サーバーから直接移行できます。
Migration Toolkit for Virtualization でサポートされているが 2023 FIPS 要件に準拠していない vSphere のバージョンから移行をできるように、VMware vSphere 移行元プロバイダーを使用した移行では EMS 強制が無効になっています。したがって、vSphere 移行元プロバイダーからの移行が FIPS に準拠されなくなるリスクを考慮する必要があります。サポートされているバージョンの vSphere は、ソフトウェア互換性ガイドライン に記載されています。
移行ネットワークのデフォルト値のほかに、最大伝送単位 (MTU) の値を入力する場合は、使用する OpenShift 転送ネットワークに同じ値も入力する必要があります。OpenShift 転送ネットワークの詳細は、移行計画の作成 を参照してください。
前提条件
- すべてのクラスターがアクセスできるセキュアなレジストリーに VMware Virtual Disk Development Kit (VDDK) イメージを作成することを強く推奨します。VDDK イメージは移行を加速し、計画が失敗するリスクを軽減します。VDDK を使用しておらず、プランが失敗した場合は、VDDK をインストールして再試行してください。詳細は、VDDK イメージの作成 を参照してください。
仮想マシンが VMware vSAN によってバックアップされている場合、仮想マシンの移行は VDDK なしでは機能しません。
手順
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Red Hat OpenShift Web コンソールで、Migration
Providers for virtualization をクリックします。 - Create Provider をクリックします。
- vSphere をクリックします。
次のフィールドを指定します。
Provider details
- Provider resource name: 移行元プロバイダーの名前。
- Endpoint type: vSphere プロバイダーエンドポイントタイプを選択します。オプション: vCenter または ESXi。仮想マシンは、vCenter、vCenter によって管理されていない ESX/ESXi サーバー、または vCenter によって管理されているが vCenter を経由しない ESX/ESXi サーバーから移行できます。
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URL: ソース仮想マシンがマウントされている vCenter の SDK エンドポイントの URL。URL に
sdkパス (通常は/sdk) が含まれていることを確認してください。たとえば、https://vCenter-host-example.com/sdkです。FQDN の証明書が指定されている場合、このフィールドの値は証明書内の FQDN と一致する必要があります。 -
VDDK init image:
VDDKInitImageパス。移行を加速するために、VDDK init イメージの作成が強く推奨されます。詳細は、VDDK イメージの作成 を参照してください。
プロバイダー認証情報
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Username: vCenter ユーザーまたは ESXi ユーザー。たとえば、
user@vsphere.localです。 - Password: vCenter ユーザーパスワードまたは ESXi ユーザーパスワード。
CA 証明書を検証するには、以下のいずれかのオプションを選択します。
- Use a custom CA certificate: カスタム CA 証明書を検証した後に移行します。
- Use the system CA certificate: システム CA 証明書を検証した後に移行します。
Skip certificate validation: CA 証明書を検証せずに移行します。
- カスタム CA 証明書を使用するには、Skip certificate validation スイッチを左に切り替えた状態にし、CA 証明書をテキストボックスにドラッグするか、または それを参照して Select をクリックするかの いずれか を行います。
- システム CA 証明書を使用するには、Skip certificate validation スイッチを左に切り替えた状態にし、CA certificate のテキストボックスを空のままにします。
- 証明書の検証を省略するには、Skip certificate validation スイッチを右に切り替えます。
オプション: プロバイダーの API エンドポイント URL からカスタム CA 証明書を取得するように MTV に依頼します。
- Fetch certificate from URL をクリックします。Verify certificate ウィンドウが開きます。
詳細が正しい場合は、I trust the authenticity of this certificate チェックボックスを選択し、Confirm をクリックします。そうでない場合は、Cancel をクリックし、正しい証明書情報を手動で入力します。
確認後、CA 証明書は、API エンドポイントとの後続の通信を検証するために使用されます。
プロバイダーを追加して保存するには、プロバイダーの作成 をクリックします。
プロバイダーがプロバイダーのリストに表示されます。
注記プロバイダーのステータスが
Readyになるまでには数分かかる場合があります。オプション: プロバイダーの UI へのアクセスを追加します。
Providers ページで、プロバイダーをクリックします。
Provider details ページが開きます。
- External UI web link の下の Edit アイコンをクリックします。
リンクを入力して Save をクリックします。
注記リンクを入力しない場合、MTV によって正しいリンクの計算が試行されます。
- MTV が成功した場合、フィールドのハイパーリンクの参照先が計算されたリンクになります。
- MTV が成功しなかった場合、フィールドは空のままになります。