第1章 Cluster Observability Operator リリースノート
Cluster Observability Operator (COO) は、オプションの OpenShift Container Platform Operator です。管理者はこれを使用して、さまざまなサービスやユーザーが使用できるように個別に設定できる、スタンドアロンのモニタリングスタックを作成できます。
COO は、OpenShift Container Platform のビルトインモニタリング機能を補完します。これは、Cluster Monitoring Operator (CMO) で管理されるデフォルトのプラットフォームおよびユーザーワークロードモニタリングスタックと並行してデプロイできます。
これらのリリースノートは、OpenShift Container Platform での Cluster Observability Operator の開発を追跡します。
次の表に、Cluster Observability Operator と OpenShift Container Platform のバージョンに応じて利用可能な機能に関する情報を示します。
COO のバージョン | OCP のバージョン | 分散トレーシング | ロギング | トラブルシューティングパネル | ACM アラート | インシデント検出 |
---|---|---|---|---|---|---|
1.1 以降 | 4.12 - 4.14 | ✔ | ✔ | ✘ | ✘ | ✘ |
1.1 以降 | 4.15 | ✔ | ✔ | ✘ | ✔ | ✘ |
1.1 以降 | 4.16 - 4.18 | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✘ |
1.2 以降 | 4.19 以降 | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ |
1.1. Cluster Observability Operator 1.2.2 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Cluster Observability Operator 1.2.2 では、次のアドバイザリーを利用できます。
1.1.1. バグ修正 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
この更新前は、インシデント検出機能のインストールが時折失敗することがありました。現象としては、インシデント検出の UI は表示されるものの、データが含まれていないことなどがあります。さらに、health-analyzer
ServiceMonitor
リソースが失敗状態になり、tls: failed to verify certificate: x509
というエラーメッセージが表示されます。このリリースでは、インシデント検出機能が正しくインストールされます。(COO-1062)バグが発生していた 1.2.1 からアップグレードする場合は、問題を解決するためにモニタリング UI プラグインを再作成する必要があります。
1.1.2. 既知の問題 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Cluster Observability Operator 1.2.2 の既知の問題は次のとおりです。
バージョン 1.2.2 をインストールする場合、またはバージョン 1.2.0 からアップグレードする場合、モニタリングプラグインの
UIPlugin
リソースが破損する可能性があります。これは、モニタリング UI プラグインとともに、分散トレーシング、トラブルシューティングパネル、Advance Cluster Management (ACM) をデプロイした場合に発生します。この問題は UI プラグインを再作成することで解決できます。(COO-1051)以前に 1.2.1 で問題を解決し、その後 1.2.2 にアップグレードした場合、この問題は再発しません。