第7章 アンインストール
OpenShift sandboxed containers をアンインストールし、Confidential Containers 環境を削除できます。
7.1. OpenShift Sandboxed Containers のアンインストール
OpenShift Container Platform Web コンソールまたはコマンドラインを使用して、OpenShift sandboxed containers をアンインストールできます。
以下のタスクを実行して、OpenShift Sandboxed Containers をアンインストールします。
- ワークロード Pod を削除します。
-
KataConfig
カスタムリソースを削除します。 - OpenShift Sandboxed Containers Operator をアンインストールします。
-
KataConfig
カスタムリソース定義を削除します。
7.1.1. Web コンソールを使用した OpenShift Sandboxed Containers のアンインストール
OpenShift Container Platform Web コンソールを使用して OpenShift sandboxed containers をアンインストールできます。
7.1.1.1. ワークロード Pod の削除
OpenShift Container Platform Web コンソールを使用して、OpenShift sandboxed containers のワークロード Pod を削除できます。
前提条件
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 - OpenShift Sandboxed Containers のランタイムクラスを使用する Pod のリストがあります。
手順
-
OpenShift Container Platform Web コンソールで、Workloads
Pods に移動します。 - Search by name フィールドに、削除する Pod の名前を入力します。
- Pod 名をクリックして開きます。
-
Details ページで、Runtime class に
kata
またはkata-remote
が表示されていることを確認します。 - Options メニュー をクリックし、Delete Pod を選択します。
- Delete をクリックします。
7.1.1.2. KataConfig カスタムリソースの削除
Web コンソールを使用して、KataConfig
カスタムリソース (CR) を削除できます。
KataConfig
CR を削除すると、kata
ランタイムと関連リソースがクラスターから削除され、アンインストールされます。
KataConfig
CR を削除すると、ワーカーノードが自動的に再起動します。再起動には 10 分から 60 分以上かかる場合があります。再起動時間を妨げる要因は次のとおりです。
- より多くのワーカーノードを持つ大規模な OpenShift Container Platform デプロイメント。
- BIOS および診断ユーティリティーが有効である。
- SSD ではなくハードドライブへのデプロイメント。
- 仮想ノードではなく、ベアメタルなどの物理ノードにデプロイしている。
- CPU とネットワークが遅い。
前提条件
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 -
kata
をruntimeClass
として使用する実行中の Pod がすべて削除されている。
手順
-
OpenShift Container Platform Web コンソールで、Operators
Installed Operators に移動します。 -
Search by name フィールドに
OpenShift sandboxed containers Operator
と入力します。 - Operator をクリックして開き、KataConfig タブをクリックします。
-
Options メニュー
をクリックし、Delete
KataConfig
を選択します。 - 確認ウィンドウで Delete をクリックします。
kata
ランタイムとリソースがアンインストールされ、ワーカーノードが再起動されるまで待ってから、次の手順に進みます。
7.1.1.3. OpenShift Sandboxed Containers Operator のアンインストール
OpenShift Container Platform Web コンソールを使用して、OpenShift sandboxed containers Operator をアンインストールできます。
前提条件
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 -
KataConfig
カスタムリソースが削除されている。
手順
-
Operators
Installed Operators に移動します。 -
Search by name フィールドに
OpenShift sandboxed containers Operator
と入力します。 Operator Details ページの右側で、Actions 一覧から Uninstall Operator を選択します。
Uninstall Operator? ダイアログボックスが表示されます。
- Uninstall を選択し、Operator、Operator デプロイメント、および Pod を削除します。
-
Administration
Namespaces に移動します。 -
Search by name フィールドに
openshift-sandboxed-containers-operator
と入力します。 - Options メニュー をクリックし、Delete Namespace を選択します。
-
確認ダイアログで
openshift-sandboxed-containers-operator
と入力し、Delete をクリックします。
7.1.1.4. KataConfig CRD の削除
OpenShift Container Platform Web コンソールを使用して、KataConfig
カスタムリソース定義 (CRD) を削除できます。
前提条件
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 -
KataConfig
カスタムリソースが削除されている。 - OpenShift Sandboxed Containers Operator がアンインストールされている。
手順
-
Web コンソールで、Administration
CustomResourceDefinitions に移動します。 -
Search by name フィールドに
KataConfig
名を入力します。 - Options メニューをクリックし、Delete CustomResourceDefinition を選択します。
- 確認ウィンドウで Delete をクリックします。
7.1.2. CLI を使用した OpenShift Sandboxed Containers のアンインストール
コマンドラインインターフェイス (CLI) を使用して、OpenShift sandboxed containers をアンインストールできます。
7.1.2.1. ワークロード Pod の削除
CLI を使用して、OpenShift Sandboxed Containers のワークロード Pod を削除できます。
前提条件
-
JSON プロセッサー (
jq
) ユーティリティーがインストールされている。
手順
次のコマンドを実行して、Pod を検索します。
$ oc get pods -A -o json | jq -r '.items[] | \ select(.spec.runtimeClassName == "<runtime>").metadata.name' 1
- 1
- ベアメタルデプロイメントの場合は
kata
を指定します。AWS、Azure、IBM Z®、および IBM® LinuxONE にkata-remote
を指定します。
次のコマンドを実行して、各 Pod を削除します。
$ oc delete pod <pod>
7.1.2.2. KataConfig カスタムリソースの削除
コマンドラインを使用して、KataConfig
カスタムリソース (CR) を削除できます。
KataConfig
CR を削除すると、ランタイムと関連リソースがクラスターから削除されます。
KataConfig
CR を削除すると、ワーカーノードが自動的に再起動します。再起動には 10 分から 60 分以上かかる場合があります。再起動時間を妨げる要因は次のとおりです。
- より多くのワーカーノードを持つ大規模な OpenShift Container Platform デプロイメント。
- BIOS および診断ユーティリティーが有効である。
- SSD ではなくハードドライブへのデプロイメント。
- 仮想ノードではなく、ベアメタルなどの物理ノードにデプロイしている。
- CPU とネットワークが遅い。
前提条件
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 -
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。
手順
次のコマンドを実行して、
KataConfig
CR を削除します。$ oc delete kataconfig example-kataconfig
OpenShift Sandboxed Containers Operator は、クラスターでランタイムを有効化するために初期に作成されていたリソースをすべて削除します。
重要KataConfig
CR を削除すると、すべてのワーカーノードが再起動するまで CLI は応答を停止します。検証を実行する前に、削除プロセスを完了する必要があります。以下のコマンドを実行して、カスタムリソースが削除されたことを確認します。
$ oc get kataconfig example-kataconfig
出力例
No example-kataconfig instances exist
7.1.2.3. OpenShift Sandboxed Containers Operator のアンインストール
コマンドラインを使用して、OpenShift Sandboxed Containers Operator をアンインストールできます。
前提条件
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 -
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 - OpenShift Sandboxed Containers のワークロード Pod が削除されている。
-
KataConfig
カスタムリソースが削除されている。
手順
次のコマンドを実行して、サブスクリプションを削除します。
$ oc delete subscription sandboxed-containers-operator -n openshift-sandboxed-containers-operator
以下のコマンドを実行して namespace を削除します。
$ oc delete namespace openshift-sandboxed-containers-operator
7.1.2.4. KataConfig CRD の削除
コマンドラインを使用して、KataConfig
カスタムリソース定義 (CRD) を削除できます。
前提条件
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 -
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 -
KataConfig
カスタムリソースが削除されている。 - OpenShift Sandboxed Containers Operator がアンインストールされている。
手順
次のコマンドを実行して、
KataConfig
CRD を削除します。$ oc delete crd kataconfigs.kataconfiguration.openshift.io
次のコマンドを実行して、CRD が削除されたことを確認します。
$ oc get crd kataconfigs.kataconfiguration.openshift.io
出力例
Unknown CRD kataconfigs.kataconfiguration.openshift.io