第4章 リソース管理
Red Hat Enterprise Linux 6.3 は、ネットワーク優先度 (net_prio
) のリソースコントローラーを導入しています。これは様々な cgroup 内でアプリケーション用の各ネットワークインターフェイス毎にネットワークトラフィックの優先度を動的にセットする方法を提供します。詳細については、『リソース管理ガイド (Resource Management Guide)』 を参照して下さい。BZ#772974
メモリリソースコントローラーは、新しい通知 API を使用する Out-of-Memory (OOM) 通知機能 (notifier) を実装します。この機能が有効になっていると (echo 1 > memory.oom_control
を実行)、アプリケーションは OOM 事態の発生時にeventfd を介して通知を受けます。 OOM 通知は、 root cgroups に対しては作動しないことに注意して下さい。BZ#739615
numad パッケージは、 NUMA の特性を監視する NUMA (Non-Uniform Memory Architecture) システム用のデーモンを提供します。手動の静的 CPU ピンニング及びメモリ割り当てへの代替として、numad はメモリ遅延を最小化するために継続ベースで動的な調節を提供します。このパッケージは、またアプリケーションの最適な手動配置の為に numad
デーモンへのクエリで使用できるインターフェイスも提供します。この numad パッケージは技術プレビューとして導入されているものです。BZ#758416