第9章 クラスタリング
IBM iPDU フェンスデバイスに対応
Red Hat Enterprise Linux 6.4 では IBM iPDU フェンスデバイスに対応するようになります。 このフェンスデバイスのパラメータについては、 Red Hat Enterprise Linux 6 『Cluster Administration (クラスター管理)』 ガイドの付録 『Fence Device Parameters (フェンスデバイスのパラメータ)』 を参照してください。
Eaton ネットワークパワーコントローラーのフェンスデバイスに対応
Red Hat Enterprise Linux 6.4 では、 Eaton 製 SNMP 経由ネットワーク電源スイッチ用のフェンスエージェントとなる
fence_eaton_snmp
に対応するようになります。 このフェンスエージェントのパラメータについては、 Red Hat Enterprise Linux 6 『Cluster Administration (クラスター管理)』 ガイドの付録 『Fence Device Parameters (フェンスデバイスのパラメータ)』 を参照してください。
新しい keepalived パッケージ
Red Hat Enterprise Linux 6.4 にはテクノロジープレビューとして keepalived パッケージが同梱されます。 keepalived パッケージにより負荷分散および高可用性を実現するシンプルで堅牢な機能が提供されます。 負荷分散のフレームワークには利用度、 認知度が共に高い Linux Virtual Server カーネルモジュールを使用して第 4 層ネットワーク負荷分散を提供します。
keepalived
デーモンにより負荷分散を行なっているサーバーの状態に応じてそのサーバーのプールの健全性をチェックする機能セットが実装されます。 また、 仮想ルーター冗長プロトコル (VRRP) の実装も keepalived デーモンにより行なわれ、 ルーターやダイレクターのフェールオーバーを許可して高可用性を図ります。
Watchdog のリカバリ
Red Hat Enterprise Linux 6.4 にテクノロジープレビューとして同梱される
fence_sanlock
と checkquorum.wdmd
の新しいフェンスエージェントにより、 watchdog デバイスを使ってノードのリカバリを起動させる新しいメカニズムが提供されます。 このテクノロジープレビューを有効にする方法を説明しているチュートリアルについては https://fedorahosted.org/cluster/wiki/HomePage をご覧ください。
VMDK ベースのストレージに対応
Red Hat Enterprise Linux 6.4 ではマルチライターオプションを備えた VMware の VMDK (仮想マシンディスク) ディスクイメージテクノロジーを使用しているクラスターにも対応するようになります。 これにより、 マルチライターオプションを備えた VMDK ベースのストレージを GFS2 などのクラスタ化したファイルシステムに使用できるようになります。