第2章 ネットワーキング
HPN アドオンの変更
Red Hat Enterprise Linux 6.6 以降、High Performance Networking (HPN) アドオンは、個別製品として利用できなくなりました。代わりに、HPN アドオンにあった機能はベース製品に統合され、Red Hat Enterprise Linux ベースチャンネルの一部として提供されています。
HPN 機能がベースの Red Hat Enterprise Linux 6 製品に含まれるようになったのに加え、RDMA over Converged Ethernet (RoCE) 実装が更新されました。RoCE は、グローバル識別子または GID ベースのアドレス指定をノード間通信に使用します。これまでは、GID は VLAN ID (使用されている場合) とともにイーサネットインターフェイスの MAC アドレスをベースにコード化されていました。特定の状況下では、RoCE プロトコルを実行する計算エンティティーは、トラフィックに VLAN のタグ付けがされていることを認識しません。すると、この計算エンティティーは間違った GID を作成または仮定し、これにより接続性の問題が発生する可能性が出てきます。更新された RoCE 実装は、RoCE GID がコード化される方法を変更することでこの問題を解決し、イーサネットインターフェイスの IP アドレスからこれらを離します。プロトコルを使用するシステムはすべて Red Hat Enterprise Linux 6.6 にアップグレードし、有線プロトコル形式におけるこの変更で接続の信頼性を確保する必要があります。
詳細情報は、Red Hat ナレッジベースにあるこちらの記事 https://access.redhat.com/site/articles/971333 を参照してください。