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第1章 カーネル

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SCSI Unit Attention 処理の強化

Red Hat Enterprise Linux 6.6 では、カーネルが強化され、udev イベントメカニズム経由で SCSI デバイスから受信した特定の SCSI Unit Attention 状態にユーザースペースが対応できるようになりました。サポートされる Unit Attention 状態は以下の通りです。
  • 3F 03 INQUIRY DATA HAS CHANGED
  • 2A 09 CAPACITY DATA HAS CHANGED
  • 38 07 THIN PROVISIONING SOFT THRESHOLD REACHED
  • 2A 01 MODE PARAMETERS CHANGED
  • 3F 0E REPORTED LUNS DATA HAS CHANGED
サポートされる Unit Attention 状態のデフォルトの udev ルールは、libstoragemgmt RPM パッケージが提供します。udev ルールは、/lib/udev/rules.d/90-scsi-ua.rules ファイル内にあります。
デフォルトのルールは、REPORTED LUNS DATA HAS CHANGED unit attention を処理します。追加のルールの例は、カーネルが生成可能な他のイベントを列挙するためにあります。デフォルトのルールは、SCSI ターゲット上に存在しなくなった論理ユニット番号 (LUN) を自動的に削除しないことに注意してください。
SCSI Unit Attention 状態は SCSI コマンドに対してのみレポートされるので、SCSI デバイスにコマンドがアクティブに送信されていないと、状態はレポートされません。
デフォルトの動作は、udev ルールを修正したり削除したりすることでカスタマイズできます。libstoragemgmt RPM パッケージがインストールされていないと、デフォルトのルールは存在しません。それらのイベントに udev ルールが存在しないとアクションは発生しませんが、それでもイベント自体はカーネルにより生成されます。

Open vSwitch カーネルモジュール

Red Hat Enterprise Linux 6.6 には Open vSwitch カーネルモジュールが Red Hat の複数層の製品のイネーブラーとして同梱されています。Open vSwitch は、付随するユーザースペースユーティリティーを同梱している製品と併用する場合のみのサポートになります。これらのユーザースペースのユーティリティーがないと Open vSwitch は機能せず、また有効にすることもできません。詳細については https://access.redhat.com/knowledge/articles/270223 にあるナレッジベースの記事を参照してください。
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