第7章 カーネル
KVM ハイパーバイザーでは仮想マシンごと 240 vCPU に対応
KVM ハイパーバイザーでは 1 KVM ゲスト仮想マシンごと 240 仮想 CPU (vCPU) に対応するよう改善されています。
iwlwifi で Intel® Wireless 7265/3165 (Stone Peak) ワイヤレスアダプターに対応
iwlwifi デバイスドライバーが Intel® Wireless 7265/3165 (Stone Peak) ワイヤレスアダプターに対応するようになります。
Wacom 22HD タッチタブレットに対するサポート
Wacom 22HD タッチタブレットに対するサポートが追加され、Red Hat Enterprise Linux で正しく認識されるようになるため正しく機能するようになります。
HugeTLB のページフォルトスケーラビリティの改善
RHEL 6.7 Linux のカーネルでは HugeTLB のページフォルトスケーラビリティが改善されています。今までは使用している mutex が一つだったため一度に 1 HugeTLB ページフォルトしか処理できませんでした。改善された方法では複数 mutex の表が使用されるため同時に複数のページフォルトを処理できるようになります。mutex 表の計算には発生しているページフォルト数と使用中のメモリーが含まれます。
kdump で hugepage のフィルタリングに対応
vmcore サイズを小さくしてランタイムをキャプチャできるよう kdump で hugepages を userpages として処理してからフィルターをかけることができるようになります。hugepages は主にアプリケーションデータに使用されるため、vmcore の分析が必要な場合にはあまり意味がありません。
ブリッジでの 802.1X EAP パケット転送に対するサポート
802.1x EAP パケットのブリッジ転送に対応するようになり、非制御のリンクローカルのパケットの一部を選択的に転送できるようになります。この変更によりスイッチポートで Linux ブリッジを使用している RHEL6 ハイパーバイザーのゲストの認証にも 802.1X を使用できるようになります。