第14章 既知の問題
Anaconda で LVM のシンプロビジョニングに限定的に対応
インストーラーでシンプロビジョニング技術を利用した LVM (論理ボリューム管理) レイアウトを構成できるようになります。対応できるのはカスタムのキックスタートインストールに限られます。
autopart
キックスタートコマンドを使って LVM シンプロビジョニングのレイアウトを自動作成させることはできません。また、グラフィカルまたはテキストベースのユーザーインターフェースを使った対話式インストールでもこのレイアウトによるストレージ設定は選択できません。
sssd-common パッケージが multilib ではなくなる
パッケージの変更により sssd-common パッケージは multilib ではなくなります。結果、sssd-client 以外の SSSD パッケージの同時インストールについては依存性の競合により正しく動作しなくなります。この変更についてはサポート対象として検討されたことはありませんが、特定の状況によってアップグレードに影響を及ぼす可能性があります。この問題を回避するため、アップグレードを行う前に sssd-client 以外、multilib の SSSD パッケージはすべてアンインストールしてください。
ユーザーログインを無効にすると信頼できる adusers グループメンバーシップの解決に失敗する
ユーザーのログインを
--login
コマンドラインパラメーターで無効にすると、そのユーザーは初めてのログインを行うまで誤ったグループのメンバーシップになります。
グループを無効にするとグループの解決で整合性が失われる
グループ GID を無効にすると、
id
コマンドを実行した場合に誤った GID が報告されます。この問題を回避するには無効にしたグループで getent group
コマンドを実行します。