2.3. Piranha Configuration Tool サービスの開始
Piranha Configuration Tool のパスワード設定後に、
/etc/rc.d/init.d/piranha-gui
にある piranha-gui
サービスを開始、または再起動します。これには、以下のコマンドを root で入力します。
/sbin/service piranha-gui start
または
/sbin/service piranha-gui restart
このコマンドを実行すると、
/usr/sbin/piranha_gui -> /usr/sbin/httpd
のシンボリックリンクが呼び出され Apache HTTP Server のプライベートセッションが開始されます。安全上、httpd
の piranha-gui
バージョンは piranha ユーザーとして別プロセスで実行されます。実際には httpd
サービスは piranha-gui
によって開始されるため以下の点に注意してください。
- Apache HTTP Server をシステムにインストールしておく必要があります。
- Apache HTTP Server を
service
コマンドを使って停止、または再開するとpiranha-gui
サービスが停止します。
警告
LVS ルーターで
/sbin/service httpd stop
もしくは /sbin/service httpd restart
が実行した場合は、piranha-gui
サービスを以下のコマンドで開始する必要があります。
/sbin/service piranha-gui start
Load Balancer Add-On の設定を開始するのに必要なサービスは
piranha-gui
サービスのみです。ただし、Load Balancer Add-On を遠隔から設定する場合は、sshd
サービスも必要になります。Piranha Configuration Tool を使った設定が完了するまでは、pulse
サービスを開始する必要は ありません。pulse
サービスの開始については 「Load Balancer Add-Onを開始する」 を参照してください。
2.3.1. Piranha Configuration Tool Web サーバーポートの設定
Piranha Configuration Tool はデフォルトではポート 3636 で稼働します。このポート番号を変更する場合は、
piranha-gui
Web サーバー設定ファイル /etc/sysconfig/ha/conf/httpd.conf
のセクション 2 内にある Listen 3636
の行を変更します。
Piranha Configuration Tool を使用するには、最低でもテキストベースの Web ブラウザが必要になります。プライマリー LVS ルーター上で Web ブラウザを開始する場合は、ロケーション
http://localhost:3636
を開きます。localhost の部分をプライマリー LVS ルーターのホスト名または IP アドレスに置き換えると、Web ブラウザでどこからでも Piranha Configuration Tool にアクセスできます。
ブラウザで Piranha Configuration Tool に接続したら、設定サービスにアクセスするためログインしなければなりません。ユーザー名 (Username) フィールドに
piranha
、パスワード (Password) フィールドに piranha-passwd
で設定したパスワードをそれぞれ入力します。
これで Piranha Configuration Tool が稼働し始めます。ネットワーク経由でこのツールにアクセスできるメンバーを制限したい場合があります。次のセクションではアクセスの制限を実施する方法を見ていきます。