4.6.3. EDIT MONITORING SCRIPTS サブセクション
パネル上部の MONITORING SCRIPTS リンクをクリックします。EDIT MONITORING SCRIPTS サブセクションでは、管理者が送信/予期の文字列シーケンスを指定して、仮想サーバーのサービスが実サーバー上で機能していることを確認できます。また、管理者がカスタム化したスクリプトを指定し、動的に変化しているデータを必要とするサービスをチェックすることもできます。
図4.9 EDIT MONITORING SCRIPTS サブセクション
- Sending Program
- より高度なサービスの検証には、このフィールドを使用してサービスチェックスクリプトへのパスを指定することができます。この機能は特に、HTTPS や SSL などの動的に変化するデータを必要とするサービスに役に立ちます。この機能を使用するには、テキスト応答を返し、それを実行ファイルになるようにセットし、Sending Program フィールド内にそのパスを入力するようなスクリプトを書く必要があります。
注記
実サーバープール内の各サーバーを確実にチェックするには、Sending Program フィールド内でスクリプトへのパスの後に特別トークンの%h
を使います。スクリプトがnanny
デーモンに呼び出される際にこのトークンは実サーバーの IP アドレスで置き換えられます。以下のサンプルは、外部サービスチェックスクリプトを書く際のガイドです。#!/bin/sh TEST=`dig -t soa example.com @$1 | grep -c dns.example.com if [ $TEST != "1" ]; then echo "OK else echo "FAIL" fi
注記
外部プログラムが Sending Program フィールド内に記入された場合、Send フィールドは無視されます。 - Send
- このフィールドには、各実サーバーに送信する
nanny
デーモンの文字列を入力します。デフォルトでは、送信フィールドは HTTP 用になっています。この値は必要に応じて変更できます。このフィールドを空白のままにすると、nanny
デーモンはポートを開こうとして、これが成功するとサービスが実行中だとみなします。このフィールドで許可されるのは、1 つの送信シーケンスのみです。このシーケンスに含められるのは、印刷可能なASCII 文字と以下のエスケープ文字のみです。- 行送りの \n
- 改行の \r
- タブ文字の \t
- 次に続く文字をエスケープする \
- Expect
- サーバーが正常に機能している場合に返すテキスト応答を入力します。ユーザー自身が送信プログラムを書いている場合は、成功した時に送信を指示している応答を入力します。
注記
あるサービスに何を送信するかを判断するには、実サーバー上のポートへのtelnet
接続を開き、返ってくる応答を待ちます。例えば、FTP は接続時に 220 を報告するので、Send フィールドにquit (終了)
を、Expect フィールドに220
を入力します。
警告
このパネルで変更した後は別のパネルに移る前に
をクリックして変更を保存してください。
Piranha Configuration Tool を使用して仮想サーバーを設定したら、特定の設定ファイルをバックアップ LVS ルーターにコピーする必要があります。詳細は 「設定ファイルの同期」 を参照してください。