5.6.2. ブール値の設定
setsebool boolean-name x
コマンドは、ブール値をオンやオフにします。ここでの boolean-name はブール値名で、x を on
にするとブール値をオンにし、off
にするとブール値をオフにします。
以下の例では、
httpd_can_network_connect_db
ブール値の設定を示しています。
- デフォルトでは、
httpd_can_network_connect_db
ブール値はオフになっていて、Apache HTTP Server スクリプトとモジュールがデータベースサーバーに接続できないようになっています。~]$
getsebool httpd_can_network_connect_db
httpd_can_network_connect_db --> off - Apache HTTP Server スクリプトとモジュールが一時的にデータベースサーバーに接続できるようにするには、Linux root ユーザーで
setsebool httpd_can_network_connect_db on
コマンドを実行します。 getsebool httpd_can_network_connect_db
コマンドを使って、ブール値がオンになっていることを確認します。~]$
getsebool httpd_can_network_connect_db
httpd_can_network_connect_db --> onこれで Apache HTTP Server スクリプトとモジュールがデータベースサーバーに接続できます。- この変更はリブート後には維持されません。リブート後にも変更を維持するには、Linux root ユーザーで
setsebool -P boolean-name on
コマンドを実行します。~]#
setsebool -P httpd_can_network_connect_db on
- 一時的にデフォルトの動作に戻すには、Linux root ユーザーで
setsebool httpd_can_network_connect_db off
コマンドを実行します。リブート後も変更を維持するには、setsebool -P httpd_can_network_connect_db off
コマンドを実行します。