1.18. Discovery サービスの概要
OpenShift Cluster Manager で利用可能な OpenShift 4 クラスターを検出できます。検出後に、クラスターをインポートして管理できます。Discovery サービスは、バックエンドおよびコンソールでの用途に Discover Operator を使用します。
OpenShift Cluster Manager 認証情報が必要になります。認証情報を作成する必要がある場合は、Red Hat OpenShift Cluster Manager の認証情報の作成 を参照してください。
必要なアクセス権限: 管理者
1.18.1. コンソールでの検出の設定
製品のコンソールを使用して検出を有効にします。
必要なアクセス権: 認証情報が作成された namespace へのアクセス権。
1.18.1.1. 前提条件
- 認証情報が必要です。OpenShift Cluster Manager に接続するには、Red Hat OpenShift Cluster Manager の認証情報の作成 を参照してください。
1.18.1.2. 検出の設定
コンソールで検出を設定し、クラスターを検索します。個別の認証情報を使用して複数の DiscoveryConfig
リソースを作成できます。コンソールの指示に従います。
1.18.1.3. 検出されたクラスターの表示
認証情報を設定してインポートするクラスターを検出した後に、コンソールで表示できます。
- Clusters > Discovered clustersの順にクリックします。
以下の情報が投入された表を確認してください。
- name は、OpenShift Cluster Manager で指定された表示名です。クラスターに表示名がない場合は、クラスターコンソール URL をもとに生成された名前が表示されます。OpenShift Cluster Manager でコンソール URL がない場合や手動で変更された場合には、クラスターの外部 ID が表示されます。
- Namespace は、認証情報および検出クラスターを作成した namespace です。
- type は検出されたクラスターの Red Hat OpenShift タイプです。
- distribution version は、検出されたクラスターの Red Hat OpenShift バージョンです。
- infrastrcture provider は検出されたクラスターのクラウドプロバイダーです。
- Last active は、検出されたクラスターが最後にアクティブであった時間です。
- Created は検出クラスターが作成された時間です。
- Discovered は検出クラスターが検出された時間です。
- 表の中にある情報はどれでも検索できます。たとえば、特定の namespace で Discovered clusters のみを表示するには、その namespace を検索します。
- Import cluster をクリックすると、マネージドクラスターを作成できます。検出クラスターのインポート を参照してください。
1.18.1.4. 検出クラスターのインポート
クラスターの検出後に、コンソールの Discovered clusters に表示されるクラスターをインポートできます。
1.18.1.5. 前提条件
検出の設定に使用した namespace へのアクセス権が必要である。
1.18.1.6. 検出クラスターのインポート
- 既存の Clusters ページに移動し、Discovered clusters タブをクリックします。
- Discovered Clusters の表から、インポートするクラスターを見つけます。
- オプションメニューから Import cluster を選択します。
- 検出クラスターの場合は、本書を使用して手動でインポートしたり、Import cluster を自動的に選択したりできます。
- 認証情報または Kubeconfig ファイルを使用して自動でインポートするには、コンテンツをコピーして貼り付けます。
- Import をクリックします。
1.18.2. CLI を使用した検出の有効化
CLI を使用して検出を有効にし、Red Hat OpenShift Cluster Manager が入手できるクラスターを見つけます。
必要なアクセス権限: 管理者
1.18.2.1. 前提条件
- Red Hat OpenShift Cluster Manager に接続するための認証情報を作成している。
1.18.2.2. 検出の設定とプロセス
注記: DiscoveryConfig
は discovery
という名前に指定し、選択した credential
と同じ namespace に作成する必要があります。以下の DiscoveryConfig
のサンプルを参照してください。
apiVersion: discovery.open-cluster-management.io/v1 kind: DiscoveryConfig metadata: name: discovery namespace: <NAMESPACE_NAME> spec: credential: <SECRET_NAME> filters: lastActive: 7 openshiftVersions: - "4.10" - "4.9" - "4.8"
-
SECRET_NAME
は、以前に設定した認証情報に置き換えます。 -
NAMESPACE_NAME
はSECRET_NAME
の namespace に置き換えます。 -
クラスターの最後のアクティビティー (日数) からの最大時間を入力します。たとえば、
lastActive: 7
では、過去 7 日間にアクティブなクラスターが検出されます。 -
Red Hat OpenShift クラスターのバージョンを入力して、文字列の一覧として検出します。注記:
openshiftVersions
一覧に含まれるエントリーはすべて、OpenShift のメジャーバージョンとマイナーバージョンを指定します。たとえば、"4.9"
には OpenShift バージョン4.9
(4.9.1
、4.9.2
など) のパッチリリースすべてが含まれます。
1.18.2.3. 検出されたクラスターの表示
検出されたクラスターを表示するには、oc get discoveredclusters -n <namespace>
を実行して、namespace
は検出認証情報が存在する namespace に置き換えます。
1.18.2.3.1. DiscoveredClusters
オブジェクトは Discovery コントローラーにより作成されます。このような DiscoveredClusters
は、DiscoveryConfig
discoveredclusters.discovery.open-cluster-management.io
API で指定したフィルターと認証情報を使用して OpenShift Cluster Manager で検出されたクラスターを表します。name
の値はクラスターの外部 ID です。
apiVersion: discovery.open-cluster-management.io/v1 kind: DiscoveredCluster metadata: name: fd51aafa-95a8-41f7-a992-6fb95eed3c8e namespace: <NAMESPACE_NAME> spec: activity_timestamp: "2021-04-19T21:06:14Z" cloudProvider: vsphere console: https://console-openshift-console.apps.qe1-vmware-pkt.dev02.red-chesterfield.com creation_timestamp: "2021-04-19T16:29:53Z" credential: apiVersion: v1 kind: Secret name: <SECRET_NAME> namespace: <NAMESPACE_NAME> display_name: qe1-vmware-pkt.dev02.red-chesterfield.com name: fd51aafa-95a8-41f7-a992-6fb95eed3c8e openshiftVersion: 4.10 status: Stale