1.7. 切断されたネットワーク環境でのアップグレード
切断されたネットワーク環境で Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes をアップグレードする手順と情報を参照してください。
注記: この情報は、アップグレード のアップグレード手順に従います。その手順を確認してから、次の情報を参照してください。
1.7.1. リリース 2.5 以降からのアップグレード
Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes のリリース 2.5 以降へのインストールまたはアップグレード時には、Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes と Kubernetes Operator 用のマルチクラスターエンジンとの間の相互依存性に関連する重要な情報があります。切断されたネットワーク環境へのインストール を参照してください。アップグレードする場合も、同様の考慮事項が必要です。
接続されたネットワーク環境でのアップグレードの場合と同様に、Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes の Operator Lifecycle Manager サブスクリプションのアップグレードチャネルを新しいリリースのアップグレードチャネルに変更することで、アップグレードプロセスが開始されます。
ただし、ネットワークに接続されていない環境の特性は特殊であるため、更新チャネルを変更してアップグレードプロセスを開始する前に、次のミラーリング要件に対処する必要があります。
必要なパッケージがミラーカタログで更新されていることを確認します。
インストール時または以前の更新時に、切断されたネットワーク環境に Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes をインストールするために必要な Operator パッケージとイメージを含むミラーカタログとレジストリーを作成しています。アップグレードするには、ミラーカタログとレジストリーを更新して、更新されたバージョンの Operator パッケージを取得する必要があります。
インストールアクションと同様に、ミラーカタログとレジストリーに含まれる、または更新される Operator のリストに、次の Operator パッケージが含まれていることを確認する必要があります。
-
advanced-cluster-manager
-
multicluster-engine
-
MutliclusterHub
リソースインスタンスを確認します。インストール時または以前の更新時に、
MulticlusterHub
リソースのインスタンスを作成し、切断された環境用んい、そのリソースにmce-subscription-spec
アノテーションを追加しています。ミラーカタログとレジストリーの更新手順を行い、
CatalogSource
を使用して OpenShift Container Platform クラスターで利用できるカタログが、以前に使用していた名前と同じになった場合に、MulticlusterHub
リソースに更新して、mce-subscriptino-spec
アノテーションを更新する必要はありません。ただし、ミラーリングされたカタログとレジストリーを更新する手順を実行した結果、新しい名前の
CatalogSource
が作成された場合は、MulticlusterHub
リソースのmce-subscription-spec
アノテーションを更新して、新しいカタログソース名を反映させます。
1.7.2. リリース 2.4 からのアップグレード
Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes リリース 2.5 以降は、Kubernetes Operator 機能に関連するマルチクラスターエンジンを使用して、以前は Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes の一部として提供されていた基本的なサービスを提供します。Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes operator のリリース 2.5 以降は、ハブクラスターのインストールおよびアップグレードの一部として、Kubernetes operator および MulticlusterEngine
リソースインスタンスに必要なマルチクラスターエンジンを自動的にインストールおよび管理します。
接続されたネットワーク環境では、クラスター管理者は、特別なミラーカタログやカタログソースなしで、Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes をインストールまたはアップグレードできます。ただし、(前のセクションで説明したように) 切断された環境で Operator Lifecycle Manager Operator をインストールするには、特殊なミラーカタログとカタログソースを使用する必要があるため、インストール以外にいくつかの追加手順が必要です。
ミラーカタログを作成するための手順を更新します。
Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes リリース 2.4 以降をインストールするときに、ミラーリング手順によって Red Hat Operators カタログの完全なコピーが作成された場合には、特別なミラーリングの更新は必要ありません。カタログを更新して、新しい Operator リリースの更新されたコンテンツを取得します。
実行した手順でミラーカタログが フィルタリング された状態で生成された場合には、ミラーリングの手順を更新して、
advanced-cluster-management
パッケージに加えて、multcluster-engine
operator パッケージがミラーカタログに含まれていることを確認します。ミラーカタログに必要な Operator パッケージを含める トピックを参照してください。これには、ミラーカタログを設定するときに使用するオプションの例が示されています。これらの新しい要件に一致するように、実行した手順で使用される Operator パッケージリストを更新します。
MutliclusterHub
リソースインスタンスを更新します。切断されたネットワーク環境でのインストール のトピックで説明されているように、切断された環境でハブクラスターをインストールまたはアップグレードする場合は、
MulticlusterHub
リソースに新しいアノテーションが必要です。ベストプラクティス: リリース 2.4 からのアップグレードを開始するために、Operator Lifecycle Manager サブスクリプションの Operator Lifecycle Manager 更新チャネルを
advanced-cluster-management
Operator パッケージに変更する前に、MulticlusterHub
リソースインスタンスを更新して必要なアノテーションを含めます。この更新により、アップグレードを遅滞なく進めることができます。次の例に示すように、
oc edit
コマンドを使用してMulticlusterub
リソースを更新し、mce-subscription-spec
アノテーションを追加します。metadata: annotations: installer.open-cluster-management.io/mce-subscription-spec: '{"source": "<my-mirror-catalog-source>"}'
例の
<my-mirr-catalog-source>
は、ミラーカタログのopenshift-marketplace
namespace にあるCatalogSource
リソースの名前に置き換えます。
重要: アノテーションを追加する前にリリース 2.4 からリリース 2.5 へのアップグレードを開始すると、アップグレードは開始されますが、Operator がバックグラウンドで multicluster-engine
へのサブスクリプションをインストールしようとすると停止します。この間、MulticlusterHub
リソースのステータスは引き続き アップグレード
を表示します。
この問題を解決するには、oc edit
を実行して、前に示したように mce-subscription-spec
アノテーションを追加します。