1.29. 可観測性のトラブルシューティング


可観測性コンポーネントをインストールした後に、コンポーネントが停止し、Installing のステータスが表示されます。

1.29.1. 現象: MultiClusterObservability リソースの状態が停止する

可観測性のカスタムリソース定義 (CRD) をインストールして作成した後に可観測性のステータスが Installing で停止すると、spec:storageConfig:storageClass パラメーターに値が定義されていない場合があります。または、可観測性コンポーネントは自動的にデフォルトの storageClass を検索しますが、ストレージの値が指定されていないと、コンポーネントが Installing ステータスのままになります。

1.29.2. 問題の解決: MultiClusterObservability リソースの状態が停止する

この問題が発生した場合は、以下の手順を実行します。

  1. 可観測性コンポーネントがインストールされていることを確認します。

    1. multicluster-observability-operator を確認するには、以下のコマンドを実行します。

      kubectl get pods -n open-cluster-management|grep observability
    2. 適切な CRD が存在することを確認するには、以下のコマンドを実行します。

      kubectl get crd|grep observ

      以下の CRD が表示されるまで、コンポーネントを有効化しないでください。

      multiclusterobservabilities.observability.open-cluster-management.io
      observabilityaddons.observability.open-cluster-management.io
      observatoria.core.observatorium.io
  2. ベアメタルクラスター用に独自の storageClass を作成する場合は、NFS を使用した永続ストレージ を参照してください。
  3. 可観測性コンポーネントがデフォルトの storageClass を検索できるようにするには、multicluster-observability-operator カスタムリソース定義の storageClass パラメーターを更新します。パラメーターは、以下のような値になります。
storageclass.kubernetes.io/is-default-class: "true"

インストールが完了すると、可観測性コンポーネントのステータスが Ready に更新されます。インストールの完了に失敗すると、ステータスが Fail と表示されます。

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