検索

5.2. セキュアクラスターサービス

download PDF

セキュアクラスターサービスには、次のコンポーネントが含まれています。

  • Sensor
  • Admission コントローラー
  • Collector

5.2.1. Sensor

Sensor は、Kubernetes および OpenShift Container Platform クラスターをモニターします。これらのサービスは現在、単一のデプロイメントでデプロイされ、Kubernetes API とのインタラクションを処理し、Collector と連携しています。

メモリーと CPU の要件

次の表に、セキュアクラスターに Sensor をインストールして実行するために必要なメモリーとストレージの最小値を示します。

SensorCPUメモリー

要求

2 コア

4 GiB

制限

4 コア

8 GiB

5.2.2. Admission コントローラー

Admission コントローラーは、ユーザーが設定したポリシーに違反するワークロードを作成するのを防ぎます。

メモリーと CPU の要件

デフォルトでは、アドミッションコントロールサービスは 3 つのレプリカを実行します。次の表に、各レプリカのリクエストと制限を示します。

Admission コントローラーCPUメモリー

要求

0.05 コア

100 MiB

制限

0.5 コア

500 MiB

5.2.3. Collector

Collector は、セキュアクラスター内の各ノードのランタイムアクティビティーを監視します。Sensor に接続してこの情報をレポートします。コレクター Pod には 3 つのコンテナーがあります。最初のコンテナーはコレクターで、ノード上のランタイムアクティビティーを実際に監視して報告します。他の 2 つはコンプライアンスと node-inventory です。

コレクション要件

CORE_BPF 収集方法を使用するには、ベースカーネルが BTF をサポートし、BTF ファイルが Collector で使用できる必要があります。通常、カーネルのバージョンは 5.8 (RHEL ノードの場合は 4.18) 以降である必要があり、CONFIG_DEBUG_INFO_BTF 設定オプションを設定する必要があります。

Collector は、次の一覧に示されている標準の場所で BTF ファイルを検索します。

例5.1 BTF ファイルの場所

/sys/kernel/btf/vmlinux
/boot/vmlinux-<kernel-version>
/lib/modules/<kernel-version>/vmlinux-<kernel-version>
/lib/modules/<kernel-version>/build/vmlinux
/usr/lib/modules/<kernel-version>/kernel/vmlinux
/usr/lib/debug/boot/vmlinux-<kernel-version>
/usr/lib/debug/boot/vmlinux-<kernel-version>.debug
/usr/lib/debug/lib/modules/<kernel-version>/vmlinux

これらのファイルのいずれかが存在する場合は、カーネルに BTF サポートがあり、CORE_BPF が設定可能である可能性があります。

メモリーと CPU の要件

デフォルトでは、Collector サービスは 3 つのレプリカを実行します。次の表に、各レプリカの要求と制限、および Collector レプリカの合計を示します。

Collector コンテナー
タイプCPUメモリー

要求

0.06 コア

320 MiB

制限

0.9 コア

1000 MiB

Compliance コンテナー
タイプCPUメモリー

要求

0.01 コア

10 MiB

制限

1 コア

2000 MiB

Node-inventory コンテナー
タイプCPUメモリー

要求

0.01 コア

10 MiB

制限

1 コア

500 MiB

Collector レプリカ要件の合計
タイプCPUメモリー

要求

0.07 コア

340 MiB

制限

2.75 コア

3500 MiB

5.2.4. Scanner V4 (テクノロジープレビュー)

Scanner V4 は任意です。Scanner V4 がセキュアクラスターにインストールされている場合は、次の要件が適用されます。

重要

Scanner V4 はテクノロジープレビューのみの機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat では、実稼働環境での使用を推奨していません。テクノロジープレビューの機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

この表の要件は、デフォルトである 2 レプリカに基づいています。

Scanner V4 IndexerCPUメモリー

要求

2 コア

3000 MiB

制限

4 コア

6 GiB

Scanner V4 は、データを保存するために Scanner V4 DB を必要とします。次の表に、Scanner V4 DB をインストールして実行するために必要なメモリーとストレージの最小値を示します。Scanner V4 DB の場合は、PVC の使用を強く推奨します。使用すると、最適なパフォーマンスが実現するためです。PVC は 10 GiB である必要があります。

Scanner V4 DBCPUメモリー

要求

0.2 コア

3 GiB

制限

2 コア

4 GiB

Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.