第3章 Red Hat Integration - AMQ Interconnect Operator の追加
Red Hat Integration - AMQ Interconnect Operator は、OpenShift Container Platform に AMQ Interconnect ルーターネットワークを作成し、管理します。この Operator は、これを使用するプロジェクトごとに個別にインストールする必要があります。
Operator をインストールするためのオプションは次のとおりです。
Operator をインストールするには、OpenShift クラスターの管理者権限が必要です。
3.1. CLI を使用した Operator のインストール
本セクションの手順では、OpenShift コマンドラインインターフェイス (CLI) を使用して、指定の OpenShift プロジェクトに Red Hat Integration - AMQ Interconnect Operator の最新バージョンをインストールし、デプロイする方法を説明します。
3.1.1. Operator コードの取得
この手順では、最新バージョンの AMQ Interconnect 1.10 用 Operator をインストールするのに必要なコードにアクセスし、準備する方法を説明します。
手順
- Web ブラウザーで、AMQ Interconnect リリース の Software Downloads ページに移動します。
-
Version ドロップダウンリストの値が
1.10.7
に設定され、Releases タブが選択されていることを確認します。 AMQ Interconnect 1.10.7 Operator Installation and Example Files の横にある Download をクリックします。
amq-interconnect-operator-1.10.7-ocp-install-examples.zip
圧縮アーカイブのダウンロードが自動的に開始します。ダウンロードが完了したら、アーカイブを選択したインストールディレクトリーに移動します。以下の例では、アーカイブを
~/router/operator
という名前のディレクトリーに移動します。$ mkdir ~/router $ mv amq-interconnect-operator-1.10.7-ocp-install-examples.zip ~/router
選択したインストールディレクトリーで、アーカイブの内容を展開します。以下に例を示します。
$ cd ~/router $ unzip amq-interconnect-operator-1.10.7-ocp-install-examples.zip
アーカイブの展開時に作成されたディレクトリーに移動します。以下に例を示します。
$ cd operator
クラスター管理者として OpenShift Container Platform にログインします。以下に例を示します。
$ oc login -u system:admin
Operator をインストールするプロジェクトを指定します。新規プロジェクトを作成するか、または既存プロジェクトに切り替えることができます。
新しいプロジェクトを作成します。
$ oc new-project <project-name>
または、既存のプロジェクトに切り替えます。
$ oc project <project-name>
Operator で使用するサービスアカウントを作成します。
$ oc create -f deploy/service_account.yaml
Operator のロールを作成します。
$ oc create -f deploy/role.yaml
Operator のロールバインディングを作成します。ロールバインディングは、指定した名前に基づいて、事前に作成されたサービスアカウントを Operator ロールにバインドします。
$ oc create -f deploy/role_binding.yaml
以下の手順では、Operator をプロジェクトにデプロイします。
3.1.2. CLI を使用した Operator のデプロイ
本セクションの手順では、OpenShift コマンドラインインターフェイス (CLI) を使用して、OpenShift プロジェクトに最新バージョンの AMQ Interconnect 1.10 用 Operator デプロイする方法を説明します。
前提条件
- Operator デプロイメントのために OpenShift プロジェクトを準備している必要がある。「Operator コードの取得」を参照してください。
- 本セクションの手順を実行する前に、Red Hat Container Registry Authentication で説明されている手順を完了する必要があります。
手順
OpenShift コマンドラインインターフェイス (CLI) で、クラスター管理者として OpenShift Container Platform にログインします。以下に例を示します。
$ oc login -u system:admin
Operator デプロイメント用に以前に準備したプロジェクトに切り替えます。以下に例を示します。
$ oc project <project-name>
以前の手順で Operator インストールアーカイブを展開する際に作成されたディレクトリーに移動します。以下に例を示します。
$ cd ~/router/operator/qdr-operator-1.10-ocp-install-examples
Operator に含まれる CRD をデプロイします。Operator をデプロイし、起動する前に、CRD を OpenShift クラスターにインストールする必要があります。
$ oc create -f deploy/crds/interconnectedcloud_v1alpha1_interconnect_crd.yaml
Red Hat Ecosystem Catalog での認証に使用されるアカウントに関連付けられたプルシークレットを、OpenShift プロジェクトの
default
、deployer
、およびbuilder
サービスアカウントにリンクします。$ oc secrets link --for=pull default <secret-name> $ oc secrets link --for=pull deployer <secret-name> $ oc secrets link --for=pull builder <secret-name>
注記OpenShift Container Platform 4.1 以降では、Web コンソールを使用して、プルシークレットを AMQ Interconnect Operator などのコンテナーイメージをデプロイするプロジェクトに関連付けることもできます。そのためには、
をクリックします。Red Hat コンテナーレジストリーでの認証に使用するアカウントに関連付けられたプルシークレットを指定します。 Operator をデプロイします。
$ oc create -f deploy/operator.yaml
Operator が実行されていることを確認します。
$ oc get pods -l name=qdr-operator
出力が Pod が実行されていることを報告しない場合は、以下のコマンドを使用して、実行を妨げている問題を判別します。
$ oc describe pod -l name=qdr-operator
CRD がクラスターに登録されていることを確認し、CRD の詳細を確認します。
$ oc get crd $ oc describe crd interconnects.interconnectedcloud.github.io
所定の OpenShift プロジェクトに AMQ Interconnect Operator の 単一インスタンス のみをデプロイすることが推奨されます。Operator デプロイメントの replicas
要素を 1
より大きい値に設定したり、同じプロジェクトで Operator を 複数回デプロイしたりすることは 推奨されません。
関連情報
- OperatorHub グラフィカルインターフェイスを使用する AMQ Interconnect Operator の別のインストール方法は、「Operator Lifecycle Manager を使用した Operator のインストール」を参照してください。