4.6. ブローカーのデフォルトのメモリー制限をオーバーライドする


ブローカーに設定されているデフォルトのメモリー制限をオーバーライドできます。デフォルトでは、ブローカーには、ブローカーの Java 仮想マシンで使用可能な最大メモリーの半分が割り当てられます。次の手順は、ブローカーデプロイメントのカスタムリソース (CR) インスタンスを設定して、デフォルトのメモリー制限を上書きする方法を示しています。

前提条件

手順

  1. カスタムリソース (CR) インスタンスの設定を開始して、基本的なブローカーのデプロイメントを作成します。

    1. OpenShift コマンドラインインターフェイスの使用:

      1. ブローカーデプロイメントのプロジェクトに CR をデプロイする権限を持つユーザーとして OpenShift にログインします。

        oc login -u <user> -p <password> --server=<host:port>
      2. ダウンロードした Operator インストールアーカイブの deploy/crs ディレクトリーに含まれる broker_activemqartemis_cr.yaml というサンプル CR ファイルを開きます。
    2. OpenShift Container Platform Web コンソールの使用

      1. ブローカーデプロイメントのプロジェクトに CR をデプロイする権限を持つユーザーとしてコンソールにログインします。
      2. メインブローカー CRD に基づいて新規 CR インスタンスを起動します。左側のペインで、Administration Custom Resource Definitions をクリックします。
      3. ActiveMQArtemis CRD をクリックします。
      4. Instances タブをクリックします。
      5. Create ActiveMQArtemis をクリックします。

        コンソールで、YAML エディターが開き、CR インスタンスを設定できます。

        たとえば、基本的なブローカーデプロイメントの CR は次のようになります。

        apiVersion: broker.amq.io/v1beta1
        kind: ActiveMQArtemis
        metadata:
          name: ex-aao
          application: ex-aao-app
        spec:
          deploymentPlan:
            size: 1
            image: placeholder
            requireLogin: false
            persistenceEnabled: true
            journalType: nio
            messageMigration: true
  2. CR の spec セクションに、brokerProperties セクションを追加します。brokerProperties セクション内で、globalMaxSize プロパティーを追加し、メモリー制限を指定します。以下に例を示します。

    spec:
        ...
        brokerProperties:
        - globalMaxSize=500m
        ...

    globalMaxSize プロパティーのデフォルトの単位は bytes です。デフォルトの単位を変更するには、値に m (MB の場合) または g (GB の場合) の接尾辞を追加します。

  3. 変更を CR に適用します。

    1. OpenShift コマンドラインインターフェイスの使用:

      1. CR ファイルを保存します。
      2. ブローカーデプロイメントのプロジェクトに切り替えます。

        $ oc project <project_name>
      3. CR を適用します。

        $ oc apply -f <path/to/broker_custom_resource_instance>.yaml
    2. OpenShift Web コンソールの使用

      1. CR の編集が終了したら、Save をクリックします。
  4. (オプション) globalMaxSize プロパティーに設定した新しい値が、ブローカーに割り当てられたデフォルトのメモリー制限をオーバーライドすることを確認します。

    1. AMQ 管理コンソールに接続します。詳細は、5章Operator ベースのブローカーデプロイメント用の AMQ 管理コンソール への接続 を参照してください。
    2. メニューから JMX を選択します。
    3. org.apache.activemq.artemis を選択します。
    4. global を検索します。
    5. 表示されるテーブルで、グローバル最大値 列の値が globalMaxSize プロパティーに設定した値と同じであることを確認します。
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