第8章 既存の Kubernetes ストレージオブジェクトの更新


ストレージバージョンの移行は、クラスター内の既存のオブジェクトを現在のバージョンから最新バージョンに更新するために使用されます。Kube Storage Version Migrator は、組み込みのコントローラーであり、リソースを再作成することなくリソースを移行するために MicroShift で使用されます。ユーザーまたはコントローラーは、Migrator コントローラーを介して移行を要求する StorageVersionMigration カスタムリソース (CR) を作成できます。

8.1. 保存されたデータの最新のストレージバージョンへの更新

保存されたデータを最新の Kubernetes ストレージバージョンに更新することは、ストレージ移行と呼ばれます。たとえば、v1beta1 から v1beta2 への更新は移行です。ストレージのバージョンを更新するには、次の手順を実行します。

手順

  • ユーザーまたは StorageVersionMigration API をサポートするコントローラーが移行リクエストをトリガーする必要があります。参考として次のリクエストの例を使用してください。

    要求の例

    apiVersion: migration.k8s.io/v1alpha1
    kind: StorageVersionMigration
    metadata:
      name: snapshot-v1
    spec:
      resource:
        group: snapshot.storage.k8s.io
        resource: volumesnapshotclasses 1
        version: v1 2

    1
    リソースの複数名を使用する必要があります。
    2
    更新先のバージョン。
  • 移行の進行状況は、StorageVersionMigration ステータスに通知されます。
注記
  • グループまたはリソースの名前が間違っているために障害が発生する可能性があります。
  • 移行の失敗は、以前のバージョンと最新のバージョンの間に互換性がない場合にも発生する可能性があります。
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