第2章 Kustomize マニフェストリソースの削除または更新
MicroShift は、次の状況でのマニフェストリソースの削除をサポートします。
- マニフェストの削除: クラスターからリソースを完全に削除する必要がある場合は、マニフェストを削除できます。
- マニフェストのアップグレード: アプリケーションのアップグレード中に、一部のリソースを削除し、データの保存用に他のリソースは保持する必要がある場合があります。
新しいマニフェストを作成するときに、マニフェストリソースの削除を使用して古いオブジェクトを削除または更新し、競合や問題が発生しないようにできます。
delete
サブディレクトリーに配置されたマニフェストファイルは自動的に削除されないため、手動で削除する必要があります。delete サブディレクトリーに配置されたマニフェストファイルにリストされているリソースのみが削除されます。
2.1. マニフェストの削除の仕組み リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デフォルトでは、MicroShift はマニフェストパス内の delete
サブディレクトリーで削除マニフェストを検索します。ユーザーがこれらのサブディレクトリーにマニフェストを配置すると、システムの起動時に MicroShift によりマニフェストが削除されます。MicroShift でマニフェストの削除がどのように機能するかを理解するには、以下を参照してください。
システムが起動するたびに、マニフェストを適用する前に、MicroShift は設定されたマニフェストディレクトリー内の次の
delete
サブディレクトリーをスキャンして、削除する必要があるマニフェストを識別します。-
/usr/lib/microshift/manifests/delete
-
/usr/lib/microshift/manifests.d/delete/*
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/etc/microshift/manifests/delete
-
/etc/microshift/manifests.d/delete/*
-
-
MicroShift は、
kubectl delete --ignore-not-found -k
コマンドと同等の機能を実行して、delete
ディレクトリーにあるマニフェストで定義されているリソースを削除します。