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1.6. ログハンドラー

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ログハンドラーは、ログイベントを受信者に送信するロギングコンポーネントです。Quarkus には、consolefilesyslog など、いくつかのログハンドラーが含まれています。

ここで示す例では、ログカテゴリーとして com.example を使用しています。

1.6.1. コンソールログハンドラー

コンソールログハンドラーはデフォルトで有効になっており、すべてのログイベントをアプリケーションのコンソール (通常はシステムの stdout) に送信します。

  • グローバル設定の例:

    quarkus.log.console.format=%d{yyyy-MM-dd HH:mm:ss} %-5p [%c] (%t) %s%e%n
  • カテゴリーごとの設定の例:

    quarkus.log.handler.console.my-console-handler.format=%d{yyyy-MM-dd HH:mm:ss} [com.example] %s%e%n
    
    quarkus.log.category."com.example".handlers=my-console-handler
    quarkus.log.category."com.example".use-parent-handlers=false

設定の詳細は、コンソールロギング設定 リファレンス を参照してください。

1.6.2. ファイルログハンドラー

アプリケーションのホスト上にあるファイルにイベントを記録するには、Quarkus ファイルログハンドラーを使用します。ファイルログハンドラーはデフォルトで無効になっており、使用する場合はまず有効にする必要があります。

Quarkus ファイルログハンドラーは、ログファイルのローテーションをサポートします。ログファイルのローテーションにより、指定された数のバックアップログファイルを維持すると同時に、プライマリーログファイルを管理可能かつ最新の状態に保つことで、長期にわたるログファイル管理を効果的に行えます。

ログファイルのローテーションにより、指定された数のバックアップログファイルを維持すると同時に、プライマリーログファイルを管理可能かつ最新の状態に保つことで、長期にわたるログファイル管理を効果的に行えます。

  • グローバル設定の例:

    quarkus.log.file.enable=true
    quarkus.log.file.path=application.log
    quarkus.log.file.format=%d{yyyy-MM-dd HH:mm:ss} %-5p [%c] (%t) %s%e%n
  • カテゴリーごとの設定の例:

    quarkus.log.handler.file.my-file-handler.enable=true
    quarkus.log.handler.file.my-file-handler.path=application.log
    quarkus.log.handler.file.my-file-handler.format=%d{yyyy-MM-dd HH:mm:ss} [com.example] %s%e%n
    
    quarkus.log.category."com.example".handlers=my-file-handler
    quarkus.log.category."com.example".use-parent-handlers=false

設定の詳細は、ファイルロギング設定 リファレンス を参照してください。

1.6.3. Syslog ログハンドラー

Quarkus の syslog ハンドラーは、UNIX 系システムでログメッセージの送信に使用される Syslog プロトコルに準じます。これは、RFC 5424 で定義されたプロトコルを利用します。

syslog ハンドラーは、デフォルトで無効になっています。有効にすると、すべてのログイベントが syslog サーバー (通常はアプリケーションのローカル syslog サーバー) に送信されます。

  • グローバル設定の例:

    quarkus.log.syslog.enable=true
    quarkus.log.syslog.app-name=my-application
    quarkus.log.syslog.format=%d{yyyy-MM-dd HH:mm:ss} %-5p [%c] (%t) %s%e%n
  • カテゴリーごとの設定の例:

    quarkus.log.handler.syslog.my-syslog-handler.enable=true
    quarkus.log.handler.syslog.my-syslog-handler.app-name=my-application
    quarkus.log.handler.syslog.my-syslog-handler.format=%d{yyyy-MM-dd HH:mm:ss} [com.example] %s%e%n
    
    quarkus.log.category."com.example".handlers=my-syslog-handler
    quarkus.log.category."com.example".use-parent-handlers=false

設定の詳細は、Syslog ロギング設定 リファレンス を参照してください。

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