6.3. Ceph ファイルシステム
サブボリュームスナップショットの数が増える際の Ceph File System パフォーマンスの向上
以前のリリースでは、400 を超えるサブボリュームスナップショットを作成すると、ファイルシステムの操作が遅くなり、Ceph File System のパフォーマンスが低下していました。今回のリリースで、サブボリュームルートディレクトリーのサブボリュームスナップショットのみをサポートするようにサブボリュームを設定したり、サブボリューム間のリンクや名前変更をしないようにすることができるようになりました。これにより、多数のサブボリュームスナップショットを作成でき、Ceph File System のパフォーマンスは低下しません。
ビッグエンディアンシステムが Ceph MDS のメタデータをデコードできない
以前は、ビッグエンディアンシステムで Ceph MDS メタデータをデコードすると失敗していました。これは、Ceph MDS が RADOS から構造をデコードするときにエンディアンを無視することが原因でした。この問題を修正するために Ceph MDS メタデータルーチンが修正され、Ceph MDS が構造を正しくデコードできるようになりました。