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3.5. Ceph Object Gateway

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バケットインデックス (rgw_bucket_index_max_aio) での Ceph Object Gateway のデフォルトシャード要求が 128 に増加

以前のバージョンでは、バケットインデックスの未処理のシャード要求が 8 に制限されます。これにより、バケットを一覧表示してパフォーマンスが低下しました。今回のリリースにより、バケットインデックス rgw_bucket_index_max_aio のシャード要求のデフォルト数が 8 から 128 に増え、バケット一覧のパフォーマンスが向上しました。

クラスターログ情報にバケットのレイテンシー情報が含まれる

以前のバージョンでは、ログのクラスター情報にはバケット要求のレイテンシーが含まれましたが、各バケットのレイテンシー情報は指定されませんでした。今回のリリースにより、ログの各行にはバケット名、オブジェクト名、リクエスト ID、操作の開始時間および操作名が含まれます。

今回の機能拡張により、ログの解析時にお客様がこの情報を収集できるようになりました。操作のレイテンシーを計算するには、awk スクリプトを使用して、操作の開始時点からログメッセージの時間を引きます。

Ceph Object Gateway ログに Beast のアクセスログが追加される

今回のリリースにより、フロントエンドの Web サーバーである Beast の Ceph Object Gateway ログに、Apache スタイルのアクセスログ行が追加されました。今回のログの更新は、接続およびクライアントネットワークの問題の診断に役立ちます。

Beast フロントエンドの明示的な要求タイムアウト

以前のバージョンでは、レイテンシーの高いネットワークで接続したクライアントなどの低速なクライアント接続は、アイドル状態の場合にドロップされる可能性がありました。

今回のリリースにより、/etc/ceph.conf の新たな request_timeout_ms オプションにより、Beast フロントエンドに明示的なタイムアウトを設定する機能が追加されました。request_timeout_ms のデフォルト値は 65 秒です。

要求タイムアウトが大きいと、Ceph Object Gateway に低速なクライアントに対する耐性を持たせることができます。これにより、接続がドロップされる回数が少なくなる可能性があります。

欠落データを含む RGW オブジェクトを一覧表示

以前のバージョンでは、誤って削除されたデータを持つ RGW オブジェクトは管理者にとって不明であったため、この問題への最適な対処方法を判断することができませんでした。今回のリリースにより、クラスター管理者は rgw-gap-list を使用し、データが欠落している可能性のある RGW オブジェクトの候補を一覧表示できるようになりました。

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