4.9. iSCSI ゲートウェイ
gwcli
ツールが正しい Erasure Code プールプロファイルを表示するようになりました
以前は、gwcli
ツールが Erasure Code プールの誤った k+m
値を表示していました。
今回のリリースでは、gwcli
ツールが関連するイレイジャーコーディングプロファイルのイレイジャーコーディングプール設定から情報を取得し、Red Hat Ceph Storage クラスターが正しいイレイジャーコーディングプールプロファイルを表示するようになりました。
iSCSI が設定されたストレージクラスターのアップグレードが期待どおりに機能するようになりました
以前は、最新の ceph-iscsi パッケージには廃止された ceph-iscsi-tools パッケージがないため、iSCSI が設定されたストレージクラスターのアップグレードは失敗していました。
今回のリリースでは、ceph-iscsi-tools
パッケージは RPM 仕様ファイルで古いものとしてマークされ、アップグレードは期待どおりに成功します。
tcmu-runner
がブロックリストエントリーの削除に失敗しなくなりました
以前は、tcmu-runner
が誤ったコマンドを実行してブロックリストエントリーを削除し、iSCSI LUN のパフォーマンスが低下していました。
今回のリリースでは、tcmu-runner
が更新され、ブロックリストエントリーを削除するときに正しいコマンドが実行されるようになりました。ブロックリストエントリーは tcmu-runner
によってクリーンアップされ、iSCSI LUN は期待どおりに機能します。
tcmu-runner
プロセスが正常に終了するようになる
以前のバージョンでは、tcmu-runner
プロセスが失敗したパスを誤って処理し、初期化されていない g_object
メモリーのリリースが生じました。これにより、tcmu-runner
プロセスが予期せず終了する可能性があります。ソースコードが変更され、初期化されていない g_object
メモリーの解放を省略し、tcmu-runner
プロセスが正常に終了するようになりました。
RADOS Block Device ハンドラーは設定文字列を正しく解析する
以前のバージョンでは、RADOS Block Device (RBD) ハンドラーは、設定文字列の解析中に strtok()
関数を使用していましたが、スレッドセーフではありません。これにより、イメージの作成または再開時のイメージ名の設定文字列が誤って解析されました。これにより、イメージを開くことができませんでした。今回のリリースにより、RBD ハンドラーはスレッドセーフの strtok_r()
関数を使用し、設定文字列を正しく解析できるようになりました。