10.8. iSCSI ゲートウェイの監視
Red Hat Ceph Storage クラスターでは、組み込みモニタリング機能のために、OSD および MGR 内に汎用メトリクス収集フレームワークが組み込まれるようになりました。メトリックは Red Hat Ceph Storage クラスター内で生成され、メトリックを収集するためにクライアントノードにアクセスする必要はありません。
RBD イメージのパフォーマンスを監視するため、Ceph には組み込みの MGR Prometheus エクスポーターモジュールがあり、個々の RADOS オブジェクトメトリックを、1 秒ごとの Input/Output (I/O) 操作、スループット、およびレイテンシーに関する集約された RBD イメージメトリックに変換します。Ceph iSCSI ゲートウェイも、Linux-IO (LIO) レベルのパフォーマンスメトリックの Prometheus エクスポーターを提供し、Grafana などの監視ツールおよび可視化ツールをサポートします。これらのメトリックには、定義された Target Portal Group (TPG) およびマッピングされた論理ユニット番号 (LUN)、LUN ごとの状態および 1 秒ごとの入力出力操作数 (IOPS)、クライアントごとの LUN ごとの読み取り/書き込みバイト数に関する情報が含まれます。デフォルトで、Prometheus エクスポーターは有効になっています。
iscsi-gateway.cfg
で以下のオプションを使用して、デフォルトの設定を変更できます。
例
[config] prometheus_exporter = True prometheus_port = 9287 prometheus_host = xx.xx.xx.xxx
エクスポートした Ceph ブロックデバイス (RBD) イメージのパフォーマンスを監視するための Ceph iSCSI ゲートウェイ環境で使用される gwtop
ツールは非推奨になりました。
関連情報
- 詳細は、Red Hat Ceph Storage Dashboard Guideの Management of iSCSI functions using the Ceph dashboard セクションを参照してください。