3.2. Ceph Monitor の設定
Ceph Monitor の設定方法を理解することは、信頼性の高い Red Hat Ceph Storage クラスターを構築する上で重要なことです。すべてのストレージクラスターには少なくとも 1 つのモニターがあります。通常、Ceph Monitor の設定はほぼ一定のままですが、ストレージクラスター内の Ceph Monitor を追加、削除、または交換することができます。
Ceph モニターは、クラスターマップのマスターコピーを維持します。つまり、1 つの Ceph モニターに接続して最新のクラスターマップを取得するだけで、Ceph クライアントはすべての Ceph モニターと Ceph OSD の位置を把握することができます。
Ceph クライアントが Ceph OSD に対して読み取り/書き込みを行うには、まず Ceph Monitor に接続する必要があります。クラスターマップの現在のコピーと CRUSH アルゴリズムを使用して、Ceph クライアントは任意のオブジェクトの位置を計算できます。オブジェクトの位置を計算できることで、Ceph クライアントは Ceph OSD と直接対話できるます。このことは、Ceph の高いスケーラビリティーとパフォーマンスを実現する上で非常に重要な要素となります。
Ceph Monitor の主なロールは、クラスターマップのマスターコピーを維持することです。Ceph Monitor は、認証とログサービスも提供します。Ceph Monitor は、モニターサービスのすべての変更を 1 つの Paxos インスタンスに書き込み、Paxos はその変更をキー/値ストアに書き込んで強い一貫性を持たせます。Ceph Monitor は、同期操作中にクラスターマップの最新バージョンにクエリーを行うことができます。Ceph Monitor は、rocksdb
データベースを使用したキー値ストアのスナップショットやイテレーターを使用して、ストア全体の同期を実行します。
3.2.1. Ceph Monitor 設定データベースの表示
設定データベースで Ceph Monitor 設定を表示できます。
Red Hat Ceph Storage の以前のリリースでは、/etc/ceph/ceph.conf
で Ceph Monitor 設定を一元管理します。この設定ファイルは、Red Hat Ceph Storage 5 では非推奨になっています。
前提条件
- 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
- Ceph Monitor ホストへの root レベルのアクセス。
手順
Cephadm
シェルにログインします。[root@host01 ~]# cephadm shell
ceph config
コマンドを使用して、設定データベースを表示します。例:
[ceph: root@host01 /]# ceph config get mon
関連情報
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ceph config
コマンドで使用できるオプションの詳細については、ceph config -h
を使用します。