2.2. メタデータサーバーのランク
各 Ceph File System (CephFS) には、ランクの数があり、デフォルトでは 1 つで、ゼロから始まります。
ランクは、メタデータのワークロードを複数の Metadata Server (MDS) デーモン間で共有する方法を定義します。ランク数は、一度にアクティブにすることができる MDS デーモンの最大数です。各 MDS デーモンは、そのランクに割り当てられた CephFS メタデータのサブセットを処理します。
各 MDS デーモンは、最初はランクなしで起動します。Ceph Monitor は、デーモンにランクを割り当てます。MDS デーモンは一度に 1 つのランクしか保持できません。デーモンがランクを失うのは、停止したときだけです。
max_mds
の設定は、作成されるランクの数を制御します。
CephFS の実際のランク数は、新しいランクを受け入れるための予備のデーモンが利用できる場合にのみ増加します。
ランクステート
ランクには、以下の状態があります。
- Up: MDS デーモンに割り当てられたランクです。
- Failed: どの MDS デーモンにも関連付けられていないランクです。
-
Damaged: メタデータが破損していたり、欠落していたりと、ダメージを受けているランクです。オペレーターが問題を解決して、破損したランクに
ceph mds repaired
コマンドを使用するまで、破損したランクはどの MDS デーモンにも割り当てられません。