第11章 Ceph Orchestrator を使用した NFS-Ganesha ゲートウェイの管理 (利用制限あり)


ストレージ管理者は、バックエンドにて Cephadm と Orchestrator を使用して、NFS-Ganesha ゲートウェイをデプロイできます。Cephadm は、事前定義された RADOS プールおよびオプションの namespace を使用して NFS Ganesha をデプロイします。

注記

この技術には、利用制限があります。詳細は、Deprecated functionality の章を参照してください。

注記

Red Hat は、NFS v4.0+ プロトコルでのみ CephFS エクスポートをサポートします。

このセクションでは、以下の管理タスクを説明します。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • すべてのノードへの root レベルのアクセス。
  • ホストがクラスターに追加されている。
  • すべてのマネージャー、モニター、および OSD デーモンがデプロイされている。

11.1. Ceph Orchestrator を使用した NFS-Ganesha クラスターの作成

Ceph Orchestrator の mgr/nfs モジュールを使用して、NFS-Ganesha クラスターを作成できます。このモジュールは、バックエンドで Cephadm を使用して NFS クラスターをデプロイします。

これにより、すべての NFS-Ganesha デーモンの共通のリカバリープール、clusterid に基づく新規ユーザー、および共通の NFS-Ganesha 設定 RADOS オブジェクトが作成されます。

デーモンごとに、新しいユーザーおよび共通の設定がプールに作成されます。すべてのクラスターにはクラスター名に関して異なる namespace がありますが、それらは同じリカバリープールを使用します。

前提条件

  • 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
  • ホストがクラスターに追加されている。
  • すべてのマネージャー、モニター、および OSD デーモンがデプロイされている。

手順

  1. Cephadm シェルにログインします。

    [root@host01 ~]# cephadm shell

  2. mgr/nfs モジュールを有効にします。

    [ceph: root@host01 /]# ceph mgr module enable nfs

  3. クラスターを作成します。

    構文

    ceph nfs cluster create CLUSTER_NAME ["HOST_NAME_1 HOST_NAME_2 HOST_NAME_3"]

    CLUSTER_NAME は任意の文字列です。HOST _NAME_1 は、NFS-Ganesha デーモンをデプロイするためにホストを表す任意の文字列です。

    [ceph: root@host01 /]# ceph nfs cluster create nfsganesha "host01 host02"
    NFS Cluster Created Successful

    これにより、host01 および host02 の 1 つのデーモンと、NFS_Ganesha クラスター nfsganesha が作成されます。

検証

  • クラスターの詳細をリスト表示します。

    [ceph: root@host01 /]# ceph nfs cluster ls

  • NFS-Ganesha クラスター情報を表示します。

    構文

    ceph nfs cluster info CLUSTER_NAME

    [ceph: root@host01 /]# ceph nfs cluster info nfsganesha

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