第7章 Data Grid Server データソースの設定
管理データソースを作成して、データベース接続用の接続プールおよびパフォーマンスを最適化します。
データベースコネクションプロパティーを JDBC キャッシュストア設定の一部として指定できます。ただし、これはキャッシュ定義ごとに行う必要がありますが、この場合、設定が複製され、複数の個別の接続プールが作成されてリソースが無駄に消費されます。
共有の管理されたデータソースを使用することで、接続設定とプーリングを一元化して、より効率的に使用することができます。
7.1. JDBC キャッシュストアのデータソース設定
データソースの Data Grid サーバー設定は、2 つのセクションで設定されます。
-
データベースへの接続方法を定義する
connection factory
。 -
接続をプールして再利用する方法を定義する
connection pool
。
<data-sources> <data-source name="ds" jndi-name="jdbc/datasource" statistics="true"> 1 <connection-factory driver="org.database.Driver" 2 username="db_user" 3 password="secret" 4 url="jdbc:db://database-host:10000/dbname" 5 new-connection-sql="SELECT 1" 6 transaction-isolation="READ_COMMITTED"> 7 <connection-property name="name">value</connection-property> 8 </connection-factory> <connection-pool initial-size="1" 9 max-size="10" 10 min-size="3" 11 background-validation="1000" 12 idle-removal="1" 13 blocking-timeout="1000" 14 leak-detection="10000"/> 15 </data-source> </data-sources>
- 1
- データソース名、JNDI 名、統計収集を有効にするかどうかを定義します。
- 2
- 接続を作成する JDBC ドライバーを指定します。ドライバー JAR を
server/lib
ディレクトリーに配置します。 - 3
- 接続のユーザー名を指定します。
- 4
- 対応する接続のパスワードを指定します。
- 5
- 使用中のドライバーに固有の JDBC URL を指定します。
- 6
- 新しい接続を検証するクエリーを追加します。
- 7
- 接続のトランザクション分離レベルを
NONE
、READ_UNCOMMITTED
、READ_COMMITTED
、REPEATABLE_READ
、SERIALIZABLE
のいずれかに設定します。 - 8
- オプションの JDBC ドライバー固有の接続プロパティーを設定します。
- 9
- プールが最初に含む接続の数を定義します。
- 10
- プールの最大接続数を設定します。
- 11
- プールが含む必要のある接続の最小数を設定します。
- 12
- バックグラウンド検証の実行間隔をミリ秒単位で指定します。
- 13
- 接続が削除されることなくアイドル状態を維持できる時間を分単位で指定します。
- 14
- 接続待機中にブロックする時間をミリ秒単位で指定します。この時間経過後に例外が発生します。
- 15
- リーク警告を発することなく接続を保持できる時間をミリ秒単位で指定します。