第9章 ユーザー認証の設定


承認は、ユーザーがキャッシュにアクセスしたり、Data Grid リソースとやり取りしたりする前に、特定の権限を持つ必要があるセキュリティー機能です。読み取り専用アクセスから完全なスーパーユーザー特権まで、さまざまなレベルのパーミッションを提供するロールをユーザーに割り当てます。

9.1. キャッシュ設定での承認の有効化

キャッシュ設定で承認を使用して、ユーザーアクセスを制限します。キャッシュエントリーの読み取りや書き込み、キャッシュの作成または削除を行う前に、ユーザーは十分なレベルのパーミッションを持つロールを持っている必要があります。

手順

  1. infinispan.xml 設定を開いて編集します。
  2. まだ宣言されていない場合は、cache-containersecurity 要素内に <authorization /> タグを追加します。

    これにより、Cache Manager の承認が有効になり、キャッシュが継承できるグローバルロールおよびパーミッションセットが提供されます。

  3. Data Grid がユーザーロールに基づいてアクセスを制限する各キャッシュに <authorization /> タグを追加します。

以下の設定例は、デフォルトのロールおよび権限で暗黙的な承認設定を使用する方法を示しています。

<infinispan>
  <cache-container default-cache="rbac-cache" name="restricted">
    <security>
      <!-- Enable authorization with the default roles and permissions. -->
      <authorization />
    </security>
    <local-cache name="rbac-cache">
      <security>
        <!-- Inherit authorization settings from the cache-container. -->
        <authorization/>
      </security>
    </local-cache>
  </cache-container>
</infinispan>
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