第4章 クラスター化されたロック
クラスター化されたロックは、Data Grid クラスターのノード間で分散され、共有されるデータ構造です。クラスター化されたロックにより、ノード間で同期されるコードを実行できます。
4.1. ロック API
Data Grid は、埋め込みモードで Data Grid を使用するときに、クラスター上でコードを同時に実行できる ClusteredLock
API を提供します。
API は以下で設定されます。
-
ClusteredLock
は、クラスター化されたロックを実装するメソッドを公開します。 -
ClusteredLockManager
は、クラスター化されたロックの定義、設定、取得、および削除を行うメソッドを公開します。 -
EmbeddedClusteredLockManagerFactory
は、ClusteredLockManager
の実装を初期化します。
所有権
Data Grid は、クラスター内のすべてのノードがロックを使用できるように、NODE
所有権をサポートします。
再入可能性
Data Grid のクラスター化ロックは、再入可能ではないため、クラスター内のすべてのノードがロックを取得できますが、ロックを作成したノードのみがロックを解放することができます。
同じ所有者に対して 2 つの連続したロック呼び出しが送信された場合、最初の呼び出しが使用可能であればロックを取得し、2 番目の呼び出しはブロックされます。