第1章 テレメトリーデータ収集


テレメトリーデータ収集機能は、テレメトリーデータを収集および分析して、Red Hat Developer Hub のエクスペリエンスを向上させるのに役立ちます。この機能はデフォルトで有効化されています。

重要

管理者は、ニーズに応じてテレメトリーデータ収集機能を無効にできます。たとえば、エアギャップ環境では、この機能を無効にすることで、RHDH アプリケーションの応答性に影響を与える不要な送信要求を回避できます。詳細は、RHDH でのテレメトリーデータ収集の無効化 セクションを参照してください。

Red Hat は以下のデータを収集して分析します。

  • ページ訪問やリンクまたはボタンのクリックのイベント。
  • システム関連の情報 (ロケール、タイムゾーン、ブラウザーや OS の詳細を含むユーザーエージェントなど)。
  • ページ関連の情報 (タイトル、カテゴリー、拡張機能名、URL、パス、リファラー、検索パラメーターなど)。
  • 匿名の IP アドレス (0.0.0.0 として記録)。
  • 匿名化されたユーザー名ハッシュ。これは、RHDH アプリケーションの一意のユーザー数を識別するためにのみ使用される一意の識別子です。

RHDH を使用すると、ニーズに応じてテレメトリーデータ収集機能とテレメトリーの Segment ソース設定をカスタマイズできます。

1.1. RHDH でのテレメトリーデータ収集の無効化

テレメトリーデータの収集を無効にするには、Helm チャートまたは Red Hat Developer Hub Operator 設定を使用して analytics-provider-segment プラグインを無効にする必要があります。

1.1.1. Operator を使用したテレメトリーデータ収集の無効化

Operator を使用してテレメトリーデータ収集機能を無効にできます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform Web コンソールに管理者としてログインしている。
  • Operator を使用して OpenShift Container Platform に Red Hat Developer Hub をインストールしている。

手順

  1. 以下のいずれかの手順を実行します。

    • dynamic-plugins-rhdh ConfigMap ファイルを作成し、analytics-provider-segment プラグインを設定していない場合は、このプラグインをプラグインのリストに追加し、その plugins.disabled パラメーターを true に設定します。
    • dynamic-plugins-rhdh ConfigMap ファイルを作成し、analytics-provider-segment プラグインを設定済みの場合は、プラグインのリストでこのプラグインを検索し、その plugins.disabled パラメーターを true に設定します。
    • ConfigMap ファイルをまだ作成していない場合は、次の YAML コードを使用して作成します。

      kind: ConfigMap
      apiVersion: v1
      metadata:
        name: dynamic-plugins-rhdh
      data:
        dynamic-plugins.yaml: |
          includes:
            - dynamic-plugins.default.yaml
          plugins:
            - package: './dynamic-plugins/dist/janus-idp-backstage-plugin-analytics-provider-segment'
              disabled: true
  2. dynamicPluginsConfigMapName パラメーターの値を、Backstage カスタムリソース内の ConfigMap ファイルの名前に設定します。

    # ...
    spec:
      application:
        dynamicPluginsConfigMapName: dynamic-plugins-rhdh
    # ...
  3. 設定変更を保存します。

1.1.2. Helm チャートを使用したテレメトリーデータ収集の無効化

Helm チャートを使用してテレメトリーデータ収集機能を無効にできます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform Web コンソールに管理者としてログインしている。
  • Helm チャートを使用して、OpenShift Container Platform に Red Hat Developer Hub をインストールしている。

手順

  1. OpenShift Container Platform Web コンソールの Developer パースペクティブで、Helm ビューに移動して Helm リリースのリストを表示します。
  2. 使用する Helm リリースの オーバーフロー メニューをクリックし、Upgrade を選択します。

    注記

    Create ボタンをクリックして新しい Helm リリースを作成し、設定を編集してテレメトリーを無効にすることもできます。

  3. Form ビューか YAML ビューを使用して、Helm 設定を編集します。

    • Form view を使用する場合

      1. Root Schema global Dynamic plugins configuration. List of dynamic plugins that should be installed in the backstage application を展開します。
      2. Add list of dynamic plugins that should be installed in the backstage application リンクをクリックします。
      3. 以下のいずれかの手順を実行します。

        • プラグインを設定していない場合は、Package specification of the dynamic plugin to install. It should be usable by the npm pack command. フィールドに次の値を追加します。

          ./dynamic-plugins/dist/janus-idp-backstage-plugin-analytics-provider-segment

          Telemetry の無効化
        • プラグインを設定済みの場合は、Package specification of the dynamic plugin to install. It should be usable by the npm pack command. フィールドに ./dynamic-plugins/dist/janus-idp-backstage-plugin-analytics-provider-segment という値があることを確認します。
      4. Disable the plugin チェックボックスをオンにします。
      5. Upgrade をクリックします。
    • YAML view を使用する場合

      1. 以下のいずれかの手順を実行します。

        • プラグインを設定していない場合は、values.yaml Helm 設定ファイルに次の YAML コードを追加します。

          # ...
          global:
            dynamic:
              plugins:
                - package: './dynamic-plugins/dist/janus-idp-backstage-plugin-analytics-provider-segment'
                  disabled: true
          # ...
        • プラグインを設定済みの場合は、Helm 設定でプラグインを検索し、plugins.disabled パラメーターの値を true に設定します。
      2. Upgrade をクリックします。
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