第5章 Red Hat Developer Tools 2019.3 の Rust Toolset の変更点


本章では、以前のリリース以降の Rust Toolset の主な変更点を紹介します。

5.1. Rust

Go のバージョンが 1.31.1 から 1.35.0 に更新されました。以下は、主な変更点です。

  • Rust 1.32 の変更点

    • dbg! マクロ: ファイル、行、および式値を使用して、出力デバッグが容易になります。
    • 最終的なモジュール改善: "use" ステートメントはより均一です。例: enum バリアントの直接インポートを許可します。
    • マクロの改善: マクロはリテラルトークンに一致でき、"?" 演算子が完全に 0 または 1 回繰り返しに一致するようになりました。
    • ライブラリーの安定化: 整数はバイトアレイへの変換をサポートします。
  • Rust 1.33 の変更点:

    • const fn 改善: 定数関数の実装は、パターンのデストラクション、let バインディング、割り当てなどに対応するようになりました。
    • pinning: タイプレベルのメモリーは、メモリーのオブジェクトが移動しないことを保証します。
    • _ としてインポート: トレイト名なしで範囲におけるトレイトメソッドを、競合が発生しないようにして利用するための匿名インポート。
    • ライブラリーの安定化: 整数の const メソッドが多数あります。
  • Rust 1.34 の変更点:

    • 代替の cargo レジストリー: パブリックの crates.io 以外のレジストリーの使用を許可し、相互に混在させることができます。
    • ドキュメントテストにおける ?: Try 演算子は「return」タイプを指定する doc テストで使用できます。
    • TryFrom および TryInto: フォールト可能な変換方法を提供します。
    • fn before_execunsafe fn pre_exec を優先して非推奨となりました: 分岐した pre-exec 環境には追加の安全制約があります。これは、安全でない呼び出しとして示唆されます。
    • ライブラリーの安定化: ゼロ以外の署名された整数タイプ successors および from_fn イテレーターコンストラクター
  • Rust 1.35 の変更点:

    • Box<dyn Fn*> に実装されている Fn* 閉鎖トレイト: Box<dyn FnOnce> の特に注目すべき特性で 、以前に抽象的に呼び出すことはできません。
    • 引数なしでの dbg!() の呼び出し: 1.32 から更新すると、引数がない場合に file:line のみを出力できるようになりました。
    • ライブラリーの安定化: フロート copysign、範囲制約、RefCell map_split
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