A.3. elfutils の変更点
Red Hat Developer Toolset 11.0 には、elfutils 0.185 が同梱されています。
以下の機能は、Red Hat Developer Toolset の以前のリリース以降に追加または変更されています。
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eu-elflint
およびeu-readelf
ツールは、ELFセクションのSHF_GNU_RETAIN
およびSHT_X86_64_UNWIND
フラグを認識して表示するようになりました。 -
DEBUGINFOD_SONAME
マクロがdebuginfod.h
に追加されました。このマクロは、dlopen
関数とともに使用して、libdebuginfod.so
ライブラリーをアプリケーションから直接読み込むことができます。 -
新しい関数
debuginfod_set_verbose_fd
がdebuginfod-client
ライブラリに追加されました。この関数は、詳細な出力を別のファイルにリダイレクトすることで、debuginfod_find_*
クエリー機能を強化します。 -
DEBUGINFOD_VERBOSE
環境変数を設定すると、debuginfod
クライアントが接続しているサーバーおよびこれらのサーバーの HTTP 応答に関する詳細情報が表示されるようになりました。 -
debuginfod
サーバは、新しいスレッドビジーメトリクスと、より詳細なエラーメトリクスを提供します。これにより、debuginfod
サーバー上で実行されるプロセスの検査が容易になります。 -
libdw
ライブラリーは、DW_FORM_indirect
の場所値を透過的に処理し、dwarf_whatform
関数が属性の実際の FORM を返すようになりました。 -
ネットワークトラフィックを減らすために、
debuginfod-client
ライブラリーは負の結果をキャッシュに保存し、クライアントオブジェクトは既存の接続を再利用できます。