1.2. コマンドラインを使用した LDAP エントリーの追加
新しいエントリーをディレクトリーに追加するには、ldapadd ユーティリティーまたは ldapmodify ユーティリティーを使用します。/bin/ldapadd は /bin/ldapmodify へのシンボリックリンクであることに注意してください。そのため、ldapadd は ldapmodify -a と同じ操作を実行します。
親エントリーがすでに存在する場合のみ、新しいディレクトリーエントリーを追加できます。たとえば、ou=people,dc=example,dc=com の親エントリーが存在しない場合は、cn=user,ou=people,dc=example,dc=com エントリーを追加できません。
1.2.1. ldapadd を使用したエントリーの追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ldapadd ユーティリティーを使用して、たとえば cn=user,ou=people,dc=example,dc=com ユーザーエントリーを追加するには、以下を実行します。
ldapadd を実行すると、changetype: add 操作が自動的に実行されます。そのため、LDIF ステートメントで changetype: add を指定する必要はありません。
1.2.2. ldapmodify を使用したエントリーの追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ldapmodify ユーティリティーを使用して、たとえば cn=user,ou=people,dc=example,dc=com ユーザーエントリーを追加するには、以下を実行します。
-a パラメーターを ldapmodify コマンドに渡すと、ユーティリティーは changetype: add 操作を自動的に実行します。そのため、LDIF ステートメントで changetype: add を指定する必要はありません。
1.2.3. データベース接尾辞のルートエントリーの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
dc=example,dc=com などのデータベース接尾辞のルートエントリーを作成するには、cn=Directory Manager ユーザーとしてバインドし、エントリーを追加します。識別名 (DN) は、データベースのルートまたは従属接尾辞の DN に対応します。
たとえば、dc=example,dc=com 接尾辞を追加するには、次のコマンドを実行します。
ルートオブジェクトは、接尾辞に 1 つのデータベースがある場合にのみ追加できます。複数のデータベースに保存される接尾辞を作成する場合は、dsctl ldif2db コマンドを使用して、新しいエントリーを保持するデータベースを設定する必要があります。